看護師国家試験のボーダーライン
前置き
みなさんこんにちはこんばんは。
今回は看護師国家試験のボーダーラインをめぐる色々な意見について。
このブログで、ボーダーラインや平均点等を巡る記事を書き続けて3年目となりました。
その中で、看護学生の方から質問コメントが集中するのが国家試験終了後〜1ヵ月。
質問のほとんどは
「私の必修は○○点、一般状況設定は○○点でした。△△というサイトでは平均点が□□点で、自分は全然届かなくて泣きそうです。受かると思いますか?」という内容。
聞きたくなる気持ちはめちゃくちゃわかります。
私も107回国家試験終了後、片っ端からサイトを巡り、変動するボーダーラインを追い続けていましたから。
さて、そんな国家試験合格者&ボーダーライン追っかけ経験者である私が、よくある質問への回答に対する返答をしておきます。
具体的な返答
まずはみなさん、試験お疲れ様でした。
毎年、各サイトでの自己採点による平均点はその年のボーダーラインよりも20〜30点ほど高く出る傾向にあります。
「え?色んなサイトで高い点数が出てるけど、それがそのままボーダーラインにならないの?」という方もおられるかもしれません。
まず、多くのサイトで示されている点数はボーダーライン(※上位90%:下位10%の境界)ではなく、平均点(※上位50%:下位50%の境界)です。
そのためある程度高くなるのは当たり前で、
ここを誤認すると、要らぬストレスを抱えることになるかもしれないので要注意です。
ちなみに107回受験当時の私はめちゃくちゃ誤認しまくってました。
みなさんも平均点が180点や190点になってビビっているのではないでしょうか。私もでした。
107回当時も、試験終了後一部サイトで平均点が180点台後半にインフレしていたのですが、
実際のボーダーラインは150点台前半でした。
重要なのは看護師国家試験は合格率90%前後の試験であるということを再確認することと、ボーダーラインの存在。
平均点はこの際放っておきましょう。関係ないので。
過去のボーダーライン
【第98回】合格率:89.9%/一般:64.4%
【第99回】合格率:89.5%/一般:60.4%
【第100回】合格率:91.8%/一般:65.2%
【第101回】合格率:90.1%/一般:63.6%
【第102回】合格率:88.8%/一般:64.0%
【第103回】合格率:89.6%/一般:66.8%
【第104回】合格率:90.6%/一般:64.1%
【第105回】合格率:89.4%/一般:61.1%
【第106回】合格率:88.5%/一般:57.3%
【第107回】合格率:91.0%/一般:62.3%
【第108回】合格率:89.3%/一般:62%
【第109回】合格率:89.2%/一般:62%
【第110回】合格率:90.4%/一般:63.6%
【第111回】合格率:91.3%/一般:66.8%
さて過去のボーダーラインに目を移すと、
直近12年間のボーダーラインは57.3〜66.8%で推移しています。
つまり1番ボーダーラインが高い場合で167点、1番低い場合で142点、ということになります。
「点数が取れていれば安心、というものは無い」という前提を踏まえた上で、
可能性の話に触れた場合、過去の傾向から読み取れるのは
・168点以上が取れていれば合格する可能性はかなり高い
・140点台であっても可能性はある
ということ。
そして何よりここが肝心なのですが、上位陣が何点取っているかが重要なのではありません。
どちらかというと「自分より下の点数を取っている人間が全体の1割存在するかどうか」という点。
下位陣の点数
例えば100人の集団が存在し、その中で私が140点を取ったとして、上位80人が170点以上を叩き出していたとします。
平均点は一気に引き上げられ、140点の私には可能性はないように見えてきますね。
しかし自分を除く残りの下位19人が自分より低い点数、138点や139点を取っていた場合、
看護師国家試験の合格率90%前後という要件を満たすため、
私は上位80人に30点もの差をつけられながらも、平均点も上位陣により引き上げられながらも、
それでも私は合格者の仲間入りを果たすことができるわけです。
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