みなさんこんにちはこんばんは。
今回は看護師国家試験について。
試験直後、サイトで発表される「ボーダーライン」と実際のボーダーラインの乖離
私は107回の看護師国家試験を受けました。
看護師国家試験を終えてすぐに済ませたのは、言わずもがな自己採点。
自分の回答した番号を各種サイトに打ち込み、おおよその点数を計算しました。
これはおそらくほぼ全ての受験生の方が通る道ではないかと思います。
さらに、点数を計算するサイトでは、いわゆる「ボーダーライン」として、受験生の平均点(または足切りライン)が公開されている場合が多いです。
しかしこの手のサイトを利用するのが初めての方の中には、仕様に慣れていないことから混乱してしまう人も少なくないようです。
※ボーダーラインの点数を算出するサイトや、そのサイトについて意見をされている方を批判する意図を含む記事ではありません。ご了承ください。
私が受験した年は
例えば私が受けた年の場合は、試験終了後〜夜8時あたりまではボーダーラインが170点、さらにそこから点数がインフレし、
日付を跨ぐ頃にはボーダーラインが180点台にまで上がっていました。
ここで多くの方が憔悴しまくったはずです。
私も「おいおい、例年だと150〜160点台がボーダーラインやん、今年レベル高ない?」とかなり面食らいました。
しかし107回の実際のボーダーラインは154点。
事前に予想されていたボーダーラインの点数とはえらい差です。
一体なぜこのようなことが起きるのでしょうか?
ボーダーラインと平均点
まず、看護師国家試験における実際のボーダーラインは、ざっくり下位1割が目安となります。
当然ですね、看護師国家試験の合格率は基本的に9割前後。10人受けたら9人は受かる試験なわけです。
必修による足切りを踏まえた上で、一般状況設定問題の得点率の下位1割が落ちるようにボーダーラインが設定されます。
それが例年140点〜160点台になる、というわけですね。
一方で看護師国家試験の点数を計算するサイトの一部は、
先ほども触れた通り実際のボーダーラインよりも遥かに高い点数が算出されます。
170点〜180点台という、かなりインフレが極まった事態になっていますね。
なぜこんなことが起こるのか?
考えられる要因はいくつかあります。
まず一つ、この点数算出サイトにおけるボーダーラインの定義が異なるケース。
皆さんが考えるボーダーラインは足切りラインとしての意味合い、つまり上位9割と下位1割の境目の点数のことだと思いますが、
一部点数算出サイトでは、どうやら「平均点」としての意味合いでボーダーラインという言葉が使われている場合もあるようです。
実際のボーダーライン(上位9割下位1割の境目)と、平均点という意味でのボーダーライン(上位5割下位5割の境目)では、
算出されるボーダーラインの点数に大きな開きがあるのは当然のことですよね。
つまりサイト側が提示したボーダーラインという意味を利用者側が誤認して利用している場合。
サイト側に非は無く、かといって利用者側にも非は無いのですが、
とにかくこれが理由の一つ目。
得点の偏り
二つ目は、下位1割を算出する意味でのボーダーラインではあるものの、
入力した受験生に高得点者が多かったり、愉快犯が現れたりといった理由で、
かなり高い点数が出てしまうというもの。
看護師国家試験の受験生全員がそのサイトを利用するわけではありませんからね、
当然集計した対象によって点数にも偏りは出ます。
あとは受験した当時クラスメイトから聞いた話ですが、
「自分の点数や成績にある程度自信がある人の方がこの手のサイトを積極的に利用している」
という説もあるとか。
とはいえ実際は自分の点数に自信が無い方も確認のために利用されるとは思うので、
この辺りはあくまでただの説に過ぎませんが。
これに関してもサイト側や利用者側には非は無いのですが、
点数が跳ね上がりやすくなる理由として考えられるのかな、と。
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