【第113回看護師国家試験】毎年上がる「今年は難化した」という声、例年のボーダーラインの推移から考える【落ちた?難易度?】 #看護師国家試験

看護師国家試験

みなさんこんにちはこんばんは。
今回は看護師国家試験について。

看護師国家試験と「難化」

みなさん看護師国家試験お疲れ様でした!

緊張感の中、やり切っただけでも凄いことです。

あとは思う存分発散してください。
さてここからは今回のテーマ、

試験終了後、毎回出てくるのがこの二つの声。

よく上がる意見

・「難化してる。見たことない疾患名とか出てきた」
・「例年よりボーダーライン高い、レベル高い」

後者に関しては他の記事でも散々触れてきたので(気になる方は「看護師国家試験」カテゴリ・タグからどうぞ)、
今回は前者、「試験が難化しているのかどうか」という点に注目していきたいと思います。

ボーダーラインと難化

みなさんも試験後、「過去問より難しかった」という声を聞くことがあったのでは。
ちなみに私は107回の合格者なのですが、当時も同じような声が多く上がっていました。
「知らない名前が出てきた」「こんなの過去問には無い」などなど、
少なくとも私が在籍していた学校の同級生や、Twitter上では「こんな試験を作るなんてどうかしている」との声さえ上がっていました。
しかし蓋をあけてみれば、107回のボーダーラインは例年とそれほど変わらない62.3%。
受験生の学力が毎年同程度だとして比較すると、
「難化した」ように見えたのはあくまで一部の問題のみで、
基本的には難易度は変わっていなかったことになります。

実際私も模試とそれほど点数に開きはなく、
あくまで試験ならではの緊張感や、自分が知らない単語が1〜2問に登場したという衝撃が、
「難化した」と感じさせる要因になっているのかなと推測。
というか試験本番で知らない単語出てきたらめちゃめちゃ焦りますよね。

各年度のボーダーラインから

ちなみに108回〜111回もそれぞれ試験終了後「難化した」という声が多く上がっていた回でした。
それらの回はどうだったのでしょうか、見てみましょう。




各年度のボーダーラインの推移は以下の通り。

【第98回】合格率:89.9%/一般:64.4%
【第99回】合格率:89.5%/一般:60.4%
【第100回】合格率:91.8%/一般:65.2%
【第101回】合格率:90.1%/一般:63.6%
【第102回】合格率:88.8%/一般:64.0%
【第103回】合格率:89.6%/一般:66.8%
【第104回】合格率:90.6%/一般:64.1%
【第105回】合格率:89.4%/一般:61.1%
【第106回】合格率:88.5%/一般:57.3%
【第107回】合格率:91.0%/一般:62.3%
【第108回】合格率:89.3%/一般:62%
【第109回】合格率:89.2%/一般:62%
【第110回】合格率:90.4%/一般:63.6%
【第111回】合格率:91.3%/一般:66.8%

「難化」が叫ばれてはいるものの、実はボーダーラインは106回を除いてほとんど変わっていません。
可能性としては、
「試験が難化しているものの、受験生の学力も上がっているのでボーダーに変化はないように見える」パターンもあるかもしれませんが少なくとも、
極端に難しくなっているわけではない、ということがわかります。

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