30歳でゲーベンクリームデビューを果たすまでの経過
- 2025年1月ごろ
高熱を出して三週間ほど寝込んだ時、腰の近くに膿のようなできものができました。
- 1月~4月中旬
その部位に腫れや痛み、滲出液が出る状態が続き、自然に潰れたり、潰したりを繰り返すうちに皮膚に深い穴(傷)が残る状態になりました。
- 4月中旬
やっと皮膚科を受診。
傷は比較的綺麗で、感染による膿や炎症があったが、現在は肉芽が盛ってきている状態。
ミノマイシン(抗生物質の飲み薬)とゲーベンクリーム(塗り薬)が処方され、患部にガーゼや詰め物をして処置を受けました。
- その後の指示
風呂では傷を避けて洗浄すること。
ガーゼを剥がして、シャワーで流して、清潔にしてから薬を塗る処置の継続。
数日は毎日、あるいは三日おきでの受診が必要。
あまり動かさず、雑菌を避けるようにとの指導。
おおよそ2ヶ月ほどで治癒を目指すことに。
状態によっては盛りすぎた肉芽(ぶよぶよ)を切る処置=他院での小手術の可能性も言及されました。
- それから数日後の状態
「傷は綺麗」「肉も盛ってきている」と医師から説明
現状のケア(内服・外用)で、薬が不要になるくらいまで改善が見込まれるとのこと。
ただし、動かす部位であるため治癒には時間がかかりやすい。

寝たきりになると本当に褥瘡が出来るんだなぁ…
ゲーベンクリームの基礎知識
ゲーベンとは、けがややけど、手術の傷、床ずれなどの皮膚潰瘍などの皮膚感染症の治療に用いられる医療用医薬品のクリームです。
ゲーベンクリームの効果
ゲーベンクリーム(スルファジアジン銀)は、細菌の膜や壁に直接ダメージを与えることで、殺菌作用を発揮すると考えられています(※1)。
どんな菌に効くのか(抗菌作用)
ゲーベンクリーム(スルファジアジン銀)は、いろいろな種類の細菌やカビに対して効果を期待できます。
黄色ブドウ球菌やレンサ球菌などの「いわゆる普通の細菌(グラム陽性菌)」、
緑膿菌や腸内細菌(エンテロバクター、クレブシエラなど)のような「薬に強いタイプの細菌(グラム陰性菌)」、
カンジダのような「カビ(真菌)」、
これらの菌を、かなり少ない量で抑えることができるとされています(※2.3.4.5.6)。

色んな菌をボコボコにするんだ

つよいぞゲーベンクリーム!
ゲーベンクリームを使用してはいけない人
次の患者は使用することができません(※1)。
- サルファ剤や本剤にアレルギーがある患者
- 低出生体重児や新生児
- 軽症熱傷(やけど)を受けた患者
使うと痛みが強くなることがあります。
ゲーベンクリームの使用方法
1日1回、滅菌手袋などを使って、傷口に薬を直接塗ります(※1)。
薬は約2〜3mmの厚さで塗布します。直接塗布する場合は、傷口全体を覆うのに十分な量を使います。もしくは、ガーゼなどに同じ厚さで薬を広げてから貼り付け、その上から包帯を巻きます。
2日目以降は、前日に塗った薬を清拭や温水浴で洗い流してから、新たに薬を塗布します。

私は風呂上がりに一人で塗っているぞ
ゲーベンクリームの注意点
ゲーベンクリームを使用する際、以下の点に注意が必要です(※1)。
- 長期使用を避ける
副作用が出る可能性があるため、長期間の使用は避けるべきです。
- アレルギー反応に注意
使用中にかゆみ、赤み、腫れ、丘疹、小さな水疱などの症状が現れた場合、使用を中止し、速やかに対応が必要です。
- 広い範囲での火傷に対し使用する際は注意
ゲーベンを広い範囲のやけどに使うときは注意が必要です。
このクリームには「プロピレングリコール」という成分が入っていて、体にたくさん吸収されすぎると、体の水分バランスがくずれることがあります。
そのため、
- ときどき血液検査(血しょうの濃さなど)をして様子を見る
- おかしいと感じたら、薬をやめたり治療を調整する
という対応が必要です。
特に赤ちゃんや小さい子どもに使うときは、もっと注意して使います。
ゲーベンクリームの副作用
次のような重大な副作用が現れることがあります(※1)。これらが見られた場合は、十分に観察し、異常があれば使用を中止し、適切な処置を行うことが重要です。
- 汎血球減少(頻度不明)
血液のすべての成分(赤血球、白血球、血小板など)が減少する状態です。
- 皮膚壊死(頻度不明)
皮膚が死んでしまうことがあるため、傷口や塗布部位の異常を確認することが重要です。
- 間質性腎炎(頻度不明)
腎臓の組織に炎症が起きる状態です。

副作用にも注意が必要だ
まとめ
ゲーベンクリーム1%は、傷や床ずれなどに菌が入るのを防ぎ、傷の治りを助けるお薬です。
しっかりと洗ってからクリームを塗ることで、細菌の増えるのを抑え、傷の中に新しい組織(肉芽)ができやすくなります。
ただし、長く使い続けたり、体質によってはアレルギーが出ることがあります。心配なことがあれば、すぐに医師や薬剤師に相談してください。
また、薬だけに頼らず、傷を清潔に保ち、無理に動かさないなど、基本的なケアもとても大切です。

早く治るといいね

私の場合は全治2ヶ月らしい

結構だな

だろ?
だから気合いで短くしようと思う

おお
その意気だよ

気合いで明日には治そうと思う

気合い凄いな
参考文献
(※2)Rosenkranz HS,et al., Antimicrob Agents Chemother., 2 (5), 367-372, (1972)
(※3)Coward JE,et al., Antimicrob Agents Chemother., 3 (5), 621-624, (1973)
(※4)由良二郎,他, CHEMOTHERAPY., 28 (9), 1163-1170, (1980)
(※5)Carr HS,et al., Antimicrob Agents Chemother., 4 (5), 585-587, (1973)
(※6)Wlodkowski TJ,et al., Lancet., 2 (7831), 739-740, (1973)
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