1)この記事の情報は、治療効果を保証するものではなく、医師の診断や治療に代わるものではありません。緊急時や症状が長引く場合は、適切な医療機関を受診してください。また、ホメオパシーや自然療法に関する情報は補助的なものであり、実際の治療は専門医の相談をお勧めします。

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胸焼け・胃もたれ・機能性ディスペプシアの原因と治療法、レメディ

症状

「胃の不快感」に対する自然療法的対応は?

てとネット会員限定LINEグループでの相談事例

ユーザー
会員

最近胃がぐずぐずムカムカ気持ち悪いのが多くて、ご飯も量が普段に比べて食べれないです。
今日もさっきから胃が気持ち悪くて、なにか対策ありますか?

あおい先生
あおい先生

とりあえず胃腸を休めたいです!

そのために、以下のことを心がけると良い効果があらわれる可能性があります。

揚げ物や刺激物を避けて、和食をよく噛んでたべること、
食前に梅干しや酢の物を少しかじるのがいいかなと思います。梅干しや酢の物を事前によく噛むと、消化液がよくでるので、胃もたれが軽減される可能性があります。

朝か夜どちらかの食事量を減らしてしまう方法もあります。
水分塩分はしっかりとるようにしてください!

「胃の不快感」へのレメディでの対応

「胃の不快感」には、以下のレメディが対応していると言われています(※5)。

  • アージ・ニット
  • アルセニカム
  • カーボ・ベジ
  • チャイナ
  • ライコポディウム
  • ナックス・ボミカ
  • スタフィサグリア
  • サルファー

なお、レメディは効果に関する科学的な裏付けが不足している点に注意が必要です。

「胃の不快感」の症状と治療

胃の不快感とは一般的に、食べたものがいつまでも胃の中にあるような感覚や、胃の不快感、膨満感を覚えるなどの症状のことです。

消化の悪いものを食べたことなどによる一過性の胃もたれは食事を抜いて安静にしていれば治ります。

一方で、感染性の病気などによって起こっている時には発熱や下痢など他の症状があらわれることが多いため、それに合わせた治療を行う必要があります。

「胃の不快感」が起こる原因

食後2~3時間が経過すると、通常は胃の中の食べ物は消化されます。しかし、胃の機能が低下していると、食べ物がなかなか消化されず、長時間胃の中にとどまるため、胃もたれが起こります。

消化器は、口から肛門までをぜん動運動によって食べ物を送っています。このぜん動運動を生み出す力は、加齢や運動不足などで衰えてしまうことがあり、それによって胃に食べ物がたまりやすくなり、胃もたれの原因となります。

また、胃の働きは自律神経によって調節されているため、自律神経が乱れると胃の動きもうまくいかず、胃もたれが起こりやすくなります。

女性の場合は、女性ホルモンの影響も関与している可能性があります。月経周期と胃もたれのタイミングを比べてみて、特定の時期に症状が強まるようであれば、その時期は消化のよい食事を少量にとどめるなどの工夫で、症状が軽減されることもあります。

胃の不快感が起こる具体的な要因は主に以下が考えられます。

  • 食生活の乱れ(食べ過ぎ、飲み過ぎ、消化の悪いものを食べる等)
  • ストレス
  • 胃の機能低下
  • 自律神経の乱れ
  • 睡眠不足
  • 病気(胃炎や逆流性食道炎など)
  • 機能性ディスペプシア(特定の疾患が原因ではなく、慢性的に胃もたれが起こる場合)

機能性ディスペプシアの基礎知識

雨崎
雨崎

機能性ディスペプシアとは、

症状の原因となる疾患がないのにもかかわらず、慢性的に心部痛や胃もたれなどの心部を中心とする腹部症状を呈する疾患のことです(※1、3)。

機能性ディスペプシアは、健康診断では受診者のうち11~17%に、病院に上腹部の症状でかかった人では 45~53%にみられる疾患です(※1)。

「特定の病気というわけでは無いけど、胃もたれが慢性的に続く」という方は、機能性ディスペプシアである可能性があります。

機能性ディスペプシアの原因

機能性ディスペプシア(FD)の主な原因は以下が考えられます(※1)。

  • 胃や十二指腸の運動異常

胃からの排出が遅すぎたり早すぎたり、胃がうまく広がらないことで、早期に満腹感を感じやすくなります。

  • 知覚過敏

胃腸が、胃酸や脂肪への反応が敏感になることで、少ない刺激でも症状が出やすくなり、機能性ディスペプシアが起こりやすくなります。

  • 心理的要因や生育環境

脳と腸管は密接に関連しており、これを脳腸相関と言います。不安・抑うつ、幼少期のストレスなどが原因となって、胃腸の働きに影響することがあります。

  • 胃酸の影響

胃酸が粘膜を刺激し、運動や感覚に異常が生じます。

  • 遺伝的要因

生まれつき機能性ディスペプシアになりやすい人がいます。

  • 感染後の影響

感染性胃腸炎の回復後にも症状が続くことがあります。

  • 生活習慣の乱れ

喫煙、不眠、早食いや偏った食事などが機能性ディスペプシアを引き起こす可能性があります。

  • 微小な炎症

特に十二指腸の粘膜に炎症があると、バリア機能の低下で症状が出ることがあります。

機能性ディスペプシアへの対応

以下を行うことで、症状が軽くなる可能性があります(※1)。

  • お腹いっぱいまで食べずに少しずつ分けて食べる
  • 高カロリー脂肪食を避ける

カロリーが高く、脂肪の多い食事が胃もたれや胃の痛みを起こすことがあるため、それらを避けることで症状の改善が期待できます。

  • お酒やコーヒーを控える
  • 禁煙する
  • しっかりと睡眠をとる
  • 適度な運動をする

機能性ディスペプシアの治療法

機能性ディスペプシアの治療は主に飲み薬です(※1)。

以下の3種類を服用することで治療効果が期待できます(※1)。

  • 胃酸が出るのを抑える薬(プロトンポンプ阻害薬、ヒスタミン H2受容体拮抗薬)
  • 胃の動きを良くする薬(アコチアミド)
  • 漢方薬(六君子湯)

まとめ

胃の不快感や胃もたれは、食生活や生活習慣の乱れ、ストレス、自律神経のバランスなど、さまざまな要因で起こる身近な症状です。

一時的なものであれば生活の見直しで改善が期待できますが、症状が慢性的に続く場合は機能性ディスペプシアなどの疾患の可能性も考えられます。

日頃から胃腸をいたわる生活を心がけ、症状が長引く場合には医療機関での相談をおすすめします。

参考文献

(※1)機能性ディスペプシアガイドライン2023

(※2)FDと消化管運動機能異常

(※3)健診受診者における上腹部症状の性別と年齢による違い

(※4)ストレスと機能性消化管障害

(※5)日本ホメオパシー振興会

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