【震度や津波は?】なぜ・いつ起こる?南海トラフ巨大地震とその発生確率【震源地/ゆっくり滑り/地震切迫度/異常気象】

地理

皆さんこんにちはこんばんはゆきるりです。

今回は南海トラフについて、発生するかどうかについての検討を含む記事となります。

そもそも南海トラフとは

さて、近年なにかと耳にする機会が多いこの南海トラフ地震。

そもそも南海トラフ地震の「南海トラフ」とはいったい何なのでしょうか?

日常生活において、地震の話題以外では全く耳にする機会がありませんが、

「南海トラフ」とは四国の南の海底にある海底盆地の名称です。

 

トラフとは?

水深が6000mよりも深い場合は「海溝」と呼ばれるのですが、この四国の南に位置する海底盆地は水深4000m程度であるため「トラフ(水深6000mより浅い場合の呼称)」扱いとなり、

南海トラフと呼ばれているわけです。

 

ではなぜこの「南海トラフ」に巨大地震が起きると考えられているのでしょうか?

考えていきましょう。

なぜ南海トラフで地震が起こると考えられているのか

「南海トラフ」はフィリピン海プレートとアムールプレートの沈み込み帯となっています。

沈み込み帯とは

2つのプレート同士が接する場所のことで、2つのうち下部に位置する海側プレートが上部に位置する陸側プレートの下に毎年数センチずつ沈み込んでいるのが特徴。

 

沈み込み帯が毎年沈み込んでいくことで海溝やトラフが作られます。

では更に沈み込むとどうなるのか?

沈み込みが起こるたびに生じていたひずみの蓄積に陸側プレートが耐えきれなくなり、

跳ね返りが発生。

地震が繰り返し起こる、というわけです。



南海トラフ巨大地震はいつ起こるのか?

さてでは最も気になるこの点。

一体南海トラフはいつ起こるのか?

実はこの「南海トラフ」における地震は約90年〜150年の間隔で発生しています。

そして前回の南海トラフ地震は1944〜1946年に発生しており、そこから75年程度が経過しているため、

現在南海トラフ巨大地震が発生する可能性が高まってきている、と言われているわけですね。

具体的な時期としては(これまでの間隔から考えれば)2035年〜2095年の間に起きる可能性が比較的高いのでは、と考えられています。

これからそう遠くない未来に、巨大地震が発生するかもしれない、ということですね。

さらに「地質調査委員会の発生確率評価」では、2018年1月1日時点で「今後30年以内に70〜80%程度の確率で発生する」との発表がなされました。

2018年〜2048年までの間に80%の確率で地震が発生する、ということを考えると、

いつ起こってもおかしくない状態とも言えます。

近い将来に非常に高い確率で起きるこの巨大地震、

日頃から「いつ巨大地震が起きてもおかしくない」という意識をもち、もしもの際の備えをしておくべきと言えるでしょう。

 

南海トラフ巨大地震で想定される震度と津波

さて、南海トラフ巨大地震が発生する時期についてをみていきました。

続いてはこの南海トラフ巨大地震はどれほどの震度が想定されているのか、見ていきましょう。

南海トラフ震度想定,気象庁HP(https://www.data.jma.go.jp/svd/eqev/data/nteq/assumption.html)より引用,

こちらは気象庁が公開している南海トラフによる震度想定。

この分布をご覧頂ければその揺れの範囲がいかに広いか、ということがお分かり頂けるとおもいます。

静岡県から宮崎県にかけての一部では震度7に達する可能性があり、

更にそれに隣接する広い範囲で震度6強〜6弱の強い揺れが発生すると考えられています。

またこれはあくまで震度「想定」であり、実際はこれよりも大きい、あるいは小さい可能性もあります。

あくまでこれほどの震度である可能性が濃厚である、と捉えるのが良いかもしれません。

南海トラフ巨大地震の津波高,気象庁HP(https://www.data.jma.go.jp/svd/eqev/data/nteq/assumption.html)より引用

続いては気象庁が公開している南海トラフによる津波の高さ。

関東地方から九州地方にかけての広い範囲で、10mを超える巨大な津波の襲来が想定されています。

こちらもこの通りの高さの津波が発生する、とは限りませんが、

沿岸部や川沿いの方はやはり津波の影響も考えておく必要があります。

最後に

いかがだったでしょうか。

ここ数年特に騒がれることの多いこの「南海トラフ巨大地震」。

お住まいの地域が地震による影響をどの程度受けるかを改めて確認し、

備えをしておくことが重要と言えます。


科学の目で見る 日本列島の地震・津波・噴火の歴史 (BERET SCIENCE)

というわけで今回はこの辺りで記事を締めます。

また次回お会いしましょう、さようなら。

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