【ブレグジット(EU離脱)】イギリスの「EUからの合意なき離脱」についてわかりやすく解説【問題点】

世界史

「合意なき離脱」とは

さてEU離脱により生じる問題点も見ていきました。

しかしこのEU離脱の前に付けられる「合意なき」という言葉をよく目にしませんか?

これは果たしてどのような意味を持つのでしょうか。

イギリスのメイ元首相がEUと交渉した際、「どのように離脱するか」を定めた離脱協定案がまとめられています。

その離脱協定案には、「関税の面では現時点で問題が無い以上、具体的な解決案が見つかるまでイギリスはEUに留まる」という旨が記載されています。

しかしこの案は「これまでと変わらずEUに残り続けるものであり、今までとは何も変わらない」として離脱協定案はイギリスの議会で否決されており、

このままではEUとの間で何の取り決めもない状態で離脱をすることになってしまいます。

EUとの正式な「合意」に至らないまま離脱する、このことから「合意なき離脱」と呼ばれています。

問題点

さてEUからイギリスが合意なき離脱を果たしてしまうとどうなるのか?

記事のはじめに述べた通りEU内では人や金の流れは自由であり、輸出入に際して関税はかけられていません。

しかしEU離脱後にはEUとは関係のない国同士ということになり、

世界の標準ルールに沿った関税をかけなければなりません。



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さらにはEU内で自由に行き来していたモノに関しても先ほど触れた通り、チェックをする必要が出てきます。

こうなっては食べ物や機械の部品などの輸出入にこれまでよりも時間がかかってしまい、

さらには関税の分高騰することにもなってしまいます。

国境問題然り、「合意なき離脱」は避けなければならない課題として、離脱の期限である2020年1月末に迫っています。

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