レプリコンワクチン開発社のインタビューについて【米アークトゥルス・セラピューティクス社のジョセフ・ペイン社長】

ねえねえ、雨崎さん！

なんだ？

今からインタビューごっこするから、質問に答えてね！

インタビューごっこ？

さあ、というわけで、今日は雨崎選手にお立ち台に上がってもらいました！

雨崎選手……？

雨崎選手、今日は素晴らしいホームランでしたね！

……そうですね、何がなんでも打ってやろうと思いました

9回裏ツーアウト、3点ビハインドという状況からの逆転満塁サヨナラホームラン、

ファンは痺れたと思います

そうですね、このままの勢いでシーズンを戦っていきたいです

最後に、応援するファンの皆さんに一言、お願いします

明日も、勝つぞー！

ありがとうございます！
以上、雨崎さんのヒーローインタビューでした！

はい、ありがとうございました

……

……

……雨崎さん

……なんだ

次はサッカーバージョンでしようね

これは何なんだ？

急にインタビューを始めて、一体どうしたんだ？

うー……
「レプリコンワクチン」を開発した、アークトゥルス社の社長のインタビューを読んで、触発されて……

自分もインタビューしてみたくなって……

製薬企業のインタビューに触発されるの珍しいな

スポーツ選手とかならわかるけど

雨崎さんはインタビュー、読んだ？

ああ、読んだぞ

ニュースサイトでは、このコメントに大きな反応があったようだな

色んなコメントがついてたよね

・「承認までが早過ぎる」
・「治験が不足しているのでは」
・「新しいタイプのmRNAワクチンなのだから、もっとテストするべき」

といった懸念の声は、継続的にあがり続けているな

社長さんも、
「何年もデータを集め、長期的な効果や安全性を文献で発表したい」
ってコメントを残してることだしね！

……あれ？
じゃあ、開発側も「長期的な治験が不足している」と認識した上で、接種を推奨してるのかな？

開発側の正確な認識までは分からないが、

新型コロナウイルスの緊急性を鑑みた上で、
今接種するメリットとデメリット、
十年間治験を行うメリットとデメリット……
それらを秤にかけ、前者を選択したのだろう

レプリコンワクチンを今接種するメリットって？

レプリコンワクチンは、従来のmRNAワクチンの強化版とも言える性能だ
現在の新型コロナウイルスの流行状況を見て、このワクチンを使うほどの必要性・緊急性があると判断したのだろう

うーん……

でも、ワクチンが承認されるまで、「十年は欲しい」っていう人もよく見かけるし、

もっと治験をしてからでも良かったんじゃ？

「接種から十年後」の正確なデータを取るには、
実際に十年という月日が経過する必要がある。
その十年間はワクチン無しで、新型コロナウイルスを野放しにしておくことになってしまう

うーん……
それはそれで……

それに、実際の月日を経なくても、
レプリコンワクチンの機序に照らし合わせて、身体への影響を推測することはできる。

その上で開発側は、「長期的なリスクも低い」と判断したのだろう

なるほど……
うーん、でもやっぱり心配だなぁ……
「今後のデータも取っていく」とは言っても、

最初に受けるのは僕達だもんね……

いずれはどこかの誰かが最初の接種者になる
今回は、それが日本だったということだろう

そうかー……

ともあれ、接種が始まった以上、

新型コロナの流行状況を含む、各種健康状態に注目ということだ

そうだね！
……あ、そういえば…

雨崎さんって、インタビューを受けたことあるの？

あるぞ

え、いつ？

ああ、あれは私が0歳と2ヶ月の頃だったな……

喋れたの？

……

そもそも何のインタビューなの？