バランスと転倒
高齢者では、太極拳がバランス改善や転倒予防に役立つ可能性がある。2019年のレビューでは、地域在住高齢者の転倒率と転倒経験者数を減らす可能性が示されたが、研究ごとに実施頻度や期間は異なっていた。[1]
痛みや慢性疾患
膝の変形性関節症、腰痛、線維筋痛症、パーキンソン病、慢性閉塞性肺疾患などで研究されている。膝変形性関節症では痛み、こわばり、身体機能、バランスの改善が報告されている一方、疾患や目的によって根拠の強さは異なる。[1]
実施方法
研究で用いられた太極拳は、1回30〜60分前後、週数回、数週間から数か月など幅がある。最適な種類、強度、頻度、期間は十分に確立していない領域も多い。[1]
安全性
2019年の24研究・1,794人を対象としたレビューでは、有害事象の頻度は太極拳群、他の運動介入群、無介入群で大きく異ならず、太極拳に関連するとされた事象は筋肉や関節の痛みなど軽いものが中心だった。[1]
妊娠中の太極拳単独の研究は限られているため、妊娠中に新たに始める場合は運動上の注意点を医療者と確認することが勧められている。[1]