ストレス反応(HPA軸)

最終更新:2026年8月13日

HPA軸(視床下部―下垂体―副腎系)は、ストレスを受けたときに脳から副腎へホルモンの指令を伝える仕組みである。最終的にコルチゾールなどの分泌を調節し、体をストレスに対応させる。[1][2]

概要

HPA軸は、ストレスを受けたときに副腎ホルモンを通じて連携する仕組みである。ストレスへの反応を調整する中心的なシステムの一つで、自律神経系とも協力して働く。[1][2]

仕組み

最初に、脳の視床下部からCRHなどのホルモンが分泌される。CRHは下垂体に働き、ACTHというホルモンの分泌を促す。[1][2]

ACTHは副腎皮質に届き、コルチゾールなどのグルココルチコイドの分泌を促す。コルチゾールは全身に作用し、ストレス時に必要な反応を支える。[1]

コルチゾールが増えると、視床下部や下垂体に「これ以上増やしすぎない」よう働きかける。この仕組みを負のフィードバックという。[1]

ストレス時の変化

急なストレスでは、覚醒や注意が高まり、心拍呼吸、エネルギー利用などが変化する。一方、消化、生殖、成長などは一時的に抑えられることがある。[1]

1日のリズムと睡眠

HPA軸には1日のリズムがあり、コルチゾールは一般に早朝に高く、夜間に低くなる。強いストレスが加わると、この通常のリズムとは別に分泌が増える。[1]

睡眠、とくに深い睡眠はHPA軸を抑える方向に働く。一方、HPA軸が強く活性化すると覚醒しやすくなり、不眠との関連も報告されている。[2]

慢性的なストレス

ストレス反応は必要なときに働き、その後は収まることが重要である。強いストレスが長く続きHPA軸の調節が乱れると、代謝、免疫、睡眠、生殖など多くの機能に影響する可能性がある。[1][2]

関連項目

免疫自律神経系睡眠を参照。

エビデンス・科学的評価

HPA軸は、CRH、ACTH、コルチゾールなどを介してストレス反応を調節する。睡眠とHPA軸には双方向の関係がある。[1][2]

安全性・注意点

HPA軸は生理的な調節機構であり治療法ではない。慢性的な調節異常は、睡眠、代謝、免疫など多くの機能と関係し得る。[1][2]

参考文献・参考情報

  1. NCBI Bookshelf: Stress: Endocrine Physiology and Pathophysiology ↩本文
  2. NCBI Bookshelf: HPA Axis and Sleep ↩本文

カテゴリ:人体・生理

タグ:HPA軸 / コルチゾール / ストレス

知識マップ

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