みなさんこんにちはこんばんはゆきるりです。
ジョウトリーグを振り返る
「シンオウリーグ、カントーリーグを振り返ったということは順番的に次はジョウトリーグだな」ということで
今回はジョウトリーグを振り返ります。
さてジョウトリーグといえば
初期から続くシゲルとの因縁、タケシやカスミといった仲間達と臨む最後のリーグ戦(※結局タケシとはその後も長い付き合いになりましたが)ということで、
初代からの集大成として一区切りがなされた章であると思います。
リザードンの試合放棄をはじめ異例な展開が度重なったカントーリーグと比べると、
ジョウトリーグはサトシもシゲルも互いに持てる力を全て出し尽くすことのできたリーグであると言えます。
ではリーグ戦を振り返っていきます。
選考会:サトシ vs サブロウ
【サブロウの使用する戦術…補助技による撹乱】
ジョウトリーグでは選考会(手持ち1体同士での対戦)を行い、
そこで実力が認められた48名が次のステージである予選リーグに勝ち上がることが出来ます。
そして選考会で評価される条件は「勝敗」ではなく「トレーナーとしての技術」。
試合に勝ちさえすればいい、負ければ終わり、というわけではなく、
試合内容によっては負けても予選リーグに残れる可能性があるわけです。
そしてこの選考会にてサトシの前に立ちはだかったのがサブロウというトレーナーと、オオタチ。
かくしてサトシのピカチュウとサブロウのオオタチによる一騎討ちが始まります。
はじめは余裕な態度を取っていたサトシでしたが、オオタチの高速「影分身」と「穴を掘る」に大苦戦。
攻撃を全て躱されてしまう上に、確実に命中する「スピードスター」を繰り出すオオタチの前にピカチュウはじわじわと体力を削られていきます。
単純な攻撃力ではピカチュウに軍配があがるものの、機動力の差で徐々に追い詰められいくサトシ達。
この時点でのサトシはカントーリーグ同様に精神的にまだ未熟な面が目立ち、
真っ向勝負を仕掛けてくる相手に対してはまともに戦うことができるものの
補助技を中心とする相手に対しては苦戦を強いられることも多くありました。
攻撃を片っ端から躱されてしまうピカチュウ、しかしここでサトシが閃きます。
「オオタチの背中に乗れ!」
捉えどころのない動きをするオオタチに対し距離を取って戦わざるを得なかったピカチュウですが思い切ってオオタチの背中に密着。
これはサブロウにとっても予想外の事態です。
どうにかしようと穴を掘るオオタチですが背中にぴったりと張り付かれてしまっていてはどうしようもなく、
地中に潜ってしまったが故にピカチュウの10万ボルトを避けるスペースもなく、
地表を吹き飛ばすほどの高電流をモロに受けてしまいます。
ペースを崩されたオオタチはそのまま電光石火を受け瀕死。
終始サブロウのペースではあったものの、
サトシやシゲルを含めた48名が「予選リーグ」へと駒を進めました。
予選リーグの通過条件
さて予選リーグを勝ち抜くにはポイントを貯める必要があります。
予選リーグは各組3人ずつトレーナーが振り分けられ組内で総当たりを行いその結果に応じてポイントを獲得、(勝ち=3点、引き分け=1点、負け=0点)
最も多くのポイントを稼いだトレーナーが決勝トーナメントに勝ち上がることが出来る、というわけです。
W杯の予選ブロックを思い浮かべて頂ければわかりやすいかもしれません。
サトシが入ったHブロックは他にモエ、ジュンイチといったトレーナーが振り分けられてます。
果たして多くのポイントを貯め、勝ちあがることができるでしょうか。
予選リーグ第1試合:サトシ vs モエ
【モエの使用する戦術…自身のパーティを対策させた上での交換による有利相性の形成】
予選リーグ第1試合の対戦相手は炎タイプ使いのモエ。
名前からしても燃える熱血娘、という印象を抱かせる関西人の彼女ですが、
対戦前に起きたロケット団とのいざこざでサトシに助けられて以降、
サトシに対し恋心を抱くようになりました。
リーグ戦で自分に恋をしているトレーナーと対戦をするというのはシリーズを通しても異例の展開でしょう。
さて肝心の対戦ですが炎タイプ使いであることを事前に知っていたサトシは、水タイプのワニノコをぶつけていくというメタ戦術で挑みます。
モエのマグマッグを相手に水鉄砲で確実にダメージを与えるサトシですが、
ここでモエがポケモン交代、出てきたのはなんとエレブー。
自分が炎タイプポケモン使いであることを利用し、相手が水タイプのポケモンを使うことを想定して対策となる電気タイプを仕込んでいたのです。
しかし今回のサトシはひと味違います。
リーグ戦では事前に相手トレーナーの戦術の傾向やこれまで使用してきたポケモンを専用のPCで調べることができるのですが、
(これは後のポケモンDP シンオウリーグでも出てきた設定ですね)
モエの使用ポケモンを事前に調べていたサトシは、エレブーを使うことも想定しゴマゾウを手持ちに突入していたのです。
電気タイプの攻撃を一切寄せ付けないゴマゾウ、たまらずモエはエレブーを戻し再度マグマッグを場に出しますが
電気タイプだけでなく炎タイプにも強いゴマゾウはそのままマグマッグを撃破します。
徐々に追い詰められるモエはここで切り札のマグマラシを投入、
凄まじい機動力でゴマゾウを文字通り瞬殺します。
マグマラシに相性の良いワニノコを再び出すサトシですが、それに合わせてマグマラシを引っ込めエレブーを繰り出すモエ。
エレブーの雷パンチを効果抜群で受けたワニノコもノックアウト、
度重なる交換合戦の末にモエがサトシを追い詰めていきます。
サトシの最後のポケモンはゼニガメ。
本来は炎タイプ対策として連れてきたゼニガメですが、ゴマゾウが突破されてしまったためにエレブーの前に出さざるを得なくなります。
しかし相性上では不利なエレブーと互角の戦いを演じるゼニガメ、
ついにはロケット頭突きでエレブーを倒してしまいます。
モエの最後のポケモンであるマグマラシを前に一転して相性が有利な立場となったサトシ。
マグマラシのスピード攻撃を受け混乱状態でその場から動けなくなってしまうゼニガメですが、
サトシの指示により甲羅に手足を引っ込め放水しながら高速スピンを発動。
マグマラシは瀕死となり、予選リーグ第1試合はサトシに軍配が上がったのでした。
さて、この対戦は互いが自分に有利な相性を作り出そうと交換を繰り返す名勝負だったと思います。
特にモエの「交換と対策」はシンオウリーグで登場するシンジを彷彿とさせるガチっぷりでした。
対戦後、落ち込むこともなく元気にその場を駆けていくモエ。
予選リーグは負けた時点で終わり、というわけではないのでモエちゃんの活躍はこの後も見ることができます。
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