概要
神経性やせ症では、低体重であるにもかかわらず食事制限を続け、体重増加を強く恐れたり自分の体重・体型を実際とは異なって認識したりする。栄養不足は全身の臓器に影響する。[1]
身体への影響
徐脈、低血圧、不整脈、低体温、筋量低下、骨粗鬆症、月経・性腺機能の異常、腎機能・電解質異常などが起こり得る。抑うつや不安など精神疾患を併存することもある。[1]
評価
病歴と身体診察に加え、血算、電解質、肝腎機能、甲状腺機能、尿検査などを行い、心電図で重い不整脈の危険を評価する。医学的に不安定な場合は入院管理が必要となる。[1]
治療
治療の中心は安全な栄養回復と心理療法である。小児・思春期では家族療法が重要な方法となる。重度低栄養や自殺リスク、重い電解質異常、循環不安定などがある場合は入院下で栄養管理と医学的監視を行う。[1]
長期経過と再発
治療により寛解へ至る人はいるが、再発もみられる。長い罹病期間、治療終了時の低い体重・体脂肪、精神科併存症などは再発と関連するため、体重回復後も摂食行動と心理状態を継続的に確認することが重要となる。[1]