スナノケガワ
レアコイルの古代種と目されているポケモン。
レアコイルと比べて、スナノケガワは地面にがっつり接しているのが特徴…というよりもはや歩いているのが特徴。
でんき/はがねタイプのレアコイルと、でんき/じめんタイプのスナノケガワ、というようにタイプも微妙に異なる。
ビジュアル的に非常にインパクトのある姿が特徴的なスナノケガワ。
足を生やして動いていたスナノケガワ時代から、
レアコイルへ変化し次第に歩くことをやめるようになり、
ついに大地の代わりに鉄の力を纏うようになった…と考えると
スナノケガワからレアコイルへの進化の過程はなにか納得がいくものがある。
スナノケガワから現代に至るまでのタイプの変遷だと思ってみてみると面白い。
レアコイルの変遷
↓
レアコイル:でんき(初代)
↓
レアコイル:でんき/はがね(金銀以降)
↓
レアコイル:特性獲得(RS以降)
↓
レアコイル:ジバコイルへの進化判明(DP以降)
…というように、環境に応じて変化していったとも考えられる。
初代では単でんきタイプだったことや、金銀からはがねタイプが追加されたことは、元々スナノケガワに全く関係ない仕様だったと思うのだが、
レアコイルの古代種とみられるスナノケガワが登場したことによって、レアコイルの変化の過程のように見えるのは面白い。
現代のレアコイルと比べてあまりにも古代を前面に出したビジュアルであるスナノケガワ。
スナノケガワを生み出した製作陣にとっても“じめんからはがねへ、古代から未来へ”という意図があったのかもしれない。
種族値の差
スナノケガワからレアコイルに変化するにあたり、明確にダウンしているのが種族値。
ただ、元々スナノケガワの中でも
①種族値が比較的高く地面への適性が高いものと、
②種族値が比較的低く実は単でんきや鋼への適性が高かったもの、
…というようにさまざまな種類が存在しており、
時代が変わる中で②が生き残りやすい環境に変化していった結果、
①型のスナノケガワが絶滅し、②型のスナノケガワが生き延び、
そして環境に適応していくなかで②が変化していき、それがレアコイルと呼ばれるようになった、という可能性もある。
あるいは、野生による戦闘の激しい古代の時代と比べると現代の野生のポケモンは大人しく、
戦闘能力を必要としなくなっていったのかもしれない。
人間がポケモンを管理できるようになった影響か。
寿命1万年の姿?
作中では「寿命1万年を迎えたレアコイルの姿では無いか」とする科学者の意見もあるらしい。
つまり、スナノケガワからレアコイルに進化していったのではなく、
レアコイルが長生きしてるうちにスナノケガワへと姿を変えていった…という説である。
この説に関して、タイプやビジュアルの変化に関しては確かにイメージがつく。
レアコイルが年老いるうちに浮遊するのが難しくなり、歩行形態をとるようになっていった…というように。
ただ一方で、種族値に関しては少し連想しづらい。
なぜ老いるほど種族値が高まっているのか。
“1万年もの間生きのびるほど強いレアコイルだから、種族値も高い”という考え方はできるが、
基本的に1万年もの間生物が生きると、能力的にはむしろ劣化するのではないか…と考える。
年老いたから歩行形態に移ったのであれば、にも関わらず戦闘能力が上がっているのも矛盾している。
あるいは、年老いても種族値が高水準を保てるほど、若い頃の能力はもっと高かったのかもしれない。
年老いて種族値570族になる前の、若い頃のレアコイルは670〜700族くらいあったのかも。
全ては仮説だが、こういう風に色々考えると楽しいのもポケモンの魅力だな、と思ったという話だった。
では今回はここまで。また次回。
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