【#鬼滅の刃】月の呼吸の使い手・上弦の壱「黒死牟」について【縁壱と巌勝】

漫画

みなさんこんにちはこんばんは。
今回は黒死牟について。

最強の鬼

「上弦の壱」に座す、無惨を除けば最強の鬼と呼ばれる剣士。
言葉の最後に「…」をつける独特な喋り方、人間時代は武家の出身であったことから階級・規律を重んじる姿勢、他者の強さを認める余裕など、
上弦の最高階級にふさわしい風格を備えている点が特徴。
黒死牟と相対する鬼狩りもことごとく規格外の恐怖や風格を感じていることから、上弦の中ですらその力はずば抜けているものと思われます。

黒死牟の戦闘法は鬼の中では珍しい純粋な斬り合いを行う決闘スタイル。
童磨や半天狗のように攻略難易度が高い鬼、というよりはただただシンプルな強さでここまで勝ち残ってきたという様子。
実際その戦闘力は極めて高く、痣や透き通る世界を発現させた柱3〜4人がかりでも倒し切れるか怪しいレベルの実力者でした。

特殊なギミックに頼らなくても強い者はシンプルに強い、という岩柱の悲鳴嶼さんにも似た存在であることがわかります。
その強さの根源は、黒死牟が元々がトップクラスの鬼狩りであったことに起因します。

人間時代

人間時代の頃の名前は継国巌勝、規格外の鬼狩りであった継国縁壱の兄でした。
最強の鬼狩りと呼ばれる縁壱ほどのパワーこそありませんでしたが、それでも痣を発現させたり透き通る世界に入れたりと、鬼狩り時代からその能力は極めて高いもの、
この兄弟は当時の世代の中でもずば抜けた存在であったことが示唆されていました。
しかしその立ち位置にある種の慢心、驕りを覚えた巌勝と、そうではない縁壱との間ではやはり壁がありました。

この兄弟の間にある壁というのは鬼狩りになる以前から出来ていたもので、
幼い頃は縁壱のことを「可哀想な弟」「自分より劣る人間」として、安心して関わっていた巌勝でした。
しかし実は縁壱が自分よりも戦闘能力が高く、また自分よりも母のことを把握していたことがとある一件で判明すると、
次第に巌勝に対して嫌悪な不快といった感情を抱くようになります。
ただこの手の「見下していた者が実は自分よりも優秀だった」コンプレックスは多くの人が一度は経験したことがあるのでは。
自分よりも下の人間が身近にいる安心感が、突如自分の方が劣等だったと気付かされる絶望感は言い表せないものがあると言えます。
特に巌勝は兄という立場であり、「弟の方が圧倒的に優れている」という事実が飲み込みづらいことは確かでしょう。

さて、ちなみに巌勝ははじまりの呼吸の使い手であり、時透無一郎に対しては自身の血縁である可能性を話しています。

鬼へ

このように巌勝が子供の頃から縁壱に対して抱えていたコンプレックスは解消されることはなく、さらに力を研鑽しようにも痣のデメリット(寿命の25歳制限)が判明。
「ならば鬼になればよいではないか」
鬼になれば寿命を気にせずに 縁壱に勝てるようになるまで延々と修行をすることができるという、無惨からの誘いに応じる形で
巌勝は鬼狩りの組織を裏切り黒死牟へと変異。
「呼吸を操れる鬼」という鬼狩りと鬼のハイブリッドとも言える存在になりました。
痣を発現させるレベルにまで鬼狩りとして研鑽を行った巌勝がさらに鬼の耐久力と血鬼術を会得しているわけですから、滅茶苦茶な強さになるのは頷けるところですね。

しかし縁壱に対するコンプレックスは結局消えることのないまま、一度も縁壱に勝てなかったという記憶だけが残る黒死牟。
柱達との交戦時追い込まれ、生き残るためにどんどん異形の姿になっていく自分の姿を見て、「自分が目指したものはこんなものだったのか」と自らに問いかけます。

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