みなさんこんにちはこんばんは。
今回は炎柱・煉獄杏寿郎について。
煉獄杏寿郎
柱の一人「炎柱(えんばしら)」であり、炎を思わせる髪型が特徴のキャラクター。
主な登場シーンは柱合会議、無限列車編。
また主な登場巻は6〜8巻と短いものの、
劇場版では上述の無限列車編がテーマとして取り上げられたことからメインキャラクターとして注目されたことや(外伝零巻の内容にも注目)、
その裏表のない快活とした言動や、鬼狩りとして・人間としての姿勢・価値観から、
作中のキャラだけでなく読者からも人気の高いキャラクターです。
登場当初は鬼をかばう炭治郎に対し、隊律違反を理由に斬首をしようとする一方で、
禰豆子が人を襲わないことをひとまず証明した後は炭治郎を一人の鬼狩りとしてすぐに認識を切り替えたのか、
炭治郎の大言壮語に対して「良い心がけだ!」と心の中で認める描写があります。
鬼殺隊である以上鬼をかばう隊士に何らかの対応をするのはやむを得ないところですが、
さわやかな斬首リクエストから「良い心がけだ!」への切り替わり描写は、
事実をまっすぐに受け止め過去の自分の認識に執着しない人柄をよく示しているシーンだと思います。
キャラクターとしての魅力
快活な、というか快活すぎる喋り方と性格故に、初期はやや捉え所のないキャラクターとしての描写が少なくはなかった煉獄さんですが、
無限列車編→猗窩座との戦いを通じて、鬼狩りとして、人としての価値観が描写され
キャラクターとしての魅力がかなり増したように思います。
特に猗窩座からの「鬼になれ」という誘いに対して、人間としての限りある生命の誇りと輝きを示し一蹴した場面や、
炭治郎を侮辱する言葉に対し「強さとは肉体に対してのみ使う言葉ではない、この少年は弱くない」と反論する場面、
そして最期に炭治郎を鬼殺隊の一員として認め、柱として若い鬼殺隊士の礎となることを伝え命を落とした場面が、
彼を象徴する場面と言えるでしょうか。
裏表のない煉獄さんの死は炭治郎をはじめ多くの鬼狩りと読者に影響を与えており、
「鬼滅の刃 無限列車編」の大ヒットの要因には彼の人柄と魅力によるところも関わっていることは疑いようがない事実でしょう。
煉獄さんのことが好きではなくても、嫌いと言う人は中々見たことがありません。
家族として
彼の人柄や背景を表す描写は戦闘シーンだけではありません。
特に象徴的だったのは家族との関わり。
剣士の道や子供に背を向けて生活を送る父親に対してまっすぐに気遣い続けた姿や、
弟の前で毅然とあり続けようとする姿には、
立派な柱としててだけではなく、家族を支える長男としての努力も見えます。
また、亡くなった母を慕う姿も印象的。
「杏寿郎が人よりも強く生まれたのは、弱い者を守るため」という母の想いを最期まで全うしました。
この作品に登場するキャラクターの中でもネガティブな思考や悩みに割く時間が基本的に見られず、実力だけでなく精神的にもかなり安定していることがわかります。
他のキャラクターの場合はマイナスな思考に至る描写が大なり小なりある中で、
煉獄さんの場合はかなり割り切っていると言いますか、精神的に成熟していることがわかります。
そういう意味では悲鳴嶼さんと並んで、鬼殺隊の精神的な柱の一つという存在でもあったかもしれません。
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