薬物相互作用

最終更新:2026年8月20日

薬物相互作用は、薬、サプリメント、食品などを併用したときに、一方が他方の作用や体内濃度、安全性に影響する現象である。補完医療で用いられる製品にも医薬品との相互作用がある。[1][2]

作用が弱くなる例

セントジョーンズワートは体内で薬を不活性化する過程を速め、抗うつ薬、経口避妊薬、シクロスポリンワルファリン、一部の抗がん薬やHIV治療薬などの作用を弱めることがある。[1]

ゴールデンシール抽出物とメトホルミンの併用では、健康成人でメトホルミン濃度が約25%低下した研究があり、高用量の緑茶β遮断薬ナドロールの血中濃度を低下させることが示されている。[1]

サプリメントでも起こる

ハーブや栄養補助食品は市販で入手しやすいが、医薬品との相互作用や製品汚染が主要な安全上の問題となる。製品ごとに成分や相互作用が異なるため、「自然由来」であることは安全性を保証しない。[2]

製品汚染という別の問題

サプリメントでは、相互作用とは別に、表示されていない処方薬成分やその他の化合物が混入していることがある。NCCIHは特に、減量、性的健康、運動能力・ボディビルをうたう製品でこうした汚染が問題となっていると説明している。[2]

併用情報の共有

医薬品だけでなく、ハーブや栄養補助食品も薬の作用を弱めたり変化させたりすることがあるため、使用中の製品を医療者に伝えることが相互作用の評価につながる。[1][2]

エビデンス・科学的評価

薬物相互作用は、薬の作用を弱める場合だけでなく、有害作用の可能性を高める場合もあるため、医薬品とサプリメントの併用歴をまとめて評価する必要がある。[1][2]

安全性・注意点

処方薬、一般用医薬品、サプリメント、ハーブを併用している場合は、医師や薬剤師などに全て伝えることが重要である。自己判断で処方薬を中止・減量して相互作用を避けようとしない。[1][2]

参考文献・参考情報

  1. NCCIH: How Medications and Supplements Can Interact ↩本文
  2. NCCIH: Safe Use of Complementary Health Products and Practices ↩本文

カテゴリ:基礎概念

タグ:安全性 /

知識マップ

関連する項目をタップして、医学知識のつながりをたどれます。

いま見ている項目 薬物相互作用 薬物相互作用は、薬、サプリメント、食品などを併用したときに、一方が他方の作用や体内濃度、安全性に影響する現象である。補完医療で用いられる製品にも医薬品との相互作用がある。 基礎概念 この記事を読む →

周囲の項目を押すと、その項目を中心にマップが切り替わります。

関連項目