概要
セントジョーンズワート(Hypericum perforatum)は黄色い花をつける植物で、伝統医学で長く利用されてきた。現在は主に、うつ症状を目的とするハーブ製品として使われている。[1][2]
研究・科学的根拠
軽度から中等度のうつ病では、偽薬(プラセボ)より効果があり、標準的な抗うつ薬と同程度の効果を示した研究がある。[1][2]
一方、重度のうつ病や12週間を超える長期使用でも同じ効果が得られるかは明確ではない。その他の多くの用途についても、十分な科学的根拠はない。[1][2]
薬との相互作用
セントジョーンズワートの大きな注意点は、多くの医薬品と相互作用することである。薬の血中濃度を下げ、効果を弱める場合がある。[1][2]
相互作用が知られている薬には、抗うつ薬、経口避妊薬、シクロスポリン、抗てんかん薬、一部の心疾患治療薬、HIV治療薬、抗がん薬、ワルファリン、一部のスタチンなどがある。[1][2]
一部の抗うつ薬などと併用すると、セロトニンに関係する副作用が強くなり、重篤になる可能性もある。[1][2]
安全性・注意点
薬を使用していない成人では、12週間程度までの内服は比較的安全とされる。下痢、めまい、不眠、落ち着きのなさなどが起こることがある。[1][2]
大量摂取や皮膚への使用では、日光を浴びた後に重い皮膚反応が起こる可能性がある。妊娠中や授乳中の使用にも注意が必要である。[1][2]