M-1グランプリ2021敗者復活戦
さあいよいよ始まります、M-1グランプリの敗者復活戦、2021年。
今年も去年に引き続き、R-1やKOCなど同様にリアルタイムでの個人的採点&感想を更新しています。
会場のウケ量も客観的な視点から掲載していきますので、
そちらもぜひご確認ください。
まず過去の敗者復活戦を勝ち上がる条件として、
①知名度
②当日のウケ
この2つは絶対条件になっているところはあります。
まず①について。
過去に決勝に進んだ経験があるコンビであったり、TVでの活躍が目覚ましかったり、多くのファンを抱えるコンビなど、
露出の高いコンビは当日の出来に関わらず一定の得票を集めていることは確かです。
やはり知名度の高いコンビはそれだけ多くの国民の投票選択肢に入ってくるというのがまずあります。
そして②について。
やはり当日のウケ量は確実に影響してきます。勝ち上がる上で、目の前のお客さんを笑わせることは絶対条件。
ただ「①知名度」による得票数と比べると「②当日のウケ」の得票割合は少なく、順位を見てみると
「ウケたマイナー組<<ウケなかった人気組」
という事態がしばしば起こります。
ただこれは敗者復活戦がプロによる審査ではなく、匿名での国民投票に行なわれる、ある種“人気投票”としての側面も持ち合わせるためです。
この上で、敗者復活戦を勝ち上がる上で最も条件を満たしやすいのは「露出が多いコンビが爆発を起こすこと」。
逆に言えば、芸歴が浅かったり人気が比較的少ないコンビは、勝ち上がるのはかなり厳しい戦いとなります。
決勝戦と違い、敗者復活戦を知名度の低いダークホースが勝ち上がった例は一度もありません。
したがってニューヨーク、見取り図、アインシュタイン、ハライチ、アルコ&ピース、金属バット辺りの中から爆発するコンビが出てくると、
勝ち抜け最有力になるものと思われます。
今年は特にお茶の間の人気コンビが敗者復活戦に回っているケースが多く、
それだけに今年はここが勝ち上がりそう、という予想が読めなくなっています。
ただ、さらに追記しておくと「③ラストイヤーの組は票を集めやすい」という傾向はある気がします。
「①知名度」と「③ラストイヤー」の条件を満たすのはハライチとアルコ&ピースの2組。
この2組のどちらかが爆発すると、おそらくほぼ確定と言ってもいいレベルで勝ち上がりを決めるのではないでしょうか。
そういう意味ではこの2組、要注目です。
…
さあいよいよ始まった敗者復活戦!
ネタ前の歴代敗者復活戦経験者のVTRが緊張感を増しますね。
キュウ「ルパン三世」
ウケ:△〜◯
個人的な点数:88点
キュウの空気感は好きなんですけど、まだお客さんの緊張もあったでしょうか。
トップバッターとしてはもうひとウケしたかったところだと思います。
ただ個人的には、このタイプのネタをトップ出番でこれだけ落ち着いてやれるのかと驚き。テンポを詰めたくなりそうなところですが、自分達の間合いでやっていたと思います。
アインシュタイン「イナモン」
ウケ:▲〜△
個人的な点数:85点
キュウ同様、まだ客席の緊張が残っている状態だったでしょうか。
敗者復活戦における有力候補の一組でしたが、爆発までは至らず。
ダイタク「葬式」
ウケ:△〜◯
個人的な点数:89点
「この順番が1番面白いよね」のくだりが特に好きでした。
この組ももうちょっとウケてもよかった気がします。
見取り図「左利き」
ウケ:◯
個人的な点数:92点
さあ、敗者復活戦の大本命。やっぱり面白いなぁ。ネタの構成も最初から最後まで盤石、ウケもこの時点で1番、これは有力候補筆頭か。
ハライチ「悪魔の声」
ウケ:◯
個人的な点数:89点
ついにラストイヤー、ハライチ。個人的には好きなタイプのネタでした。
最後のくだりも含め、澤部さんはやり切ったのではないでしょうか。
マユリカ「ドライブデート」
ウケ:◯〜◎
個人的な点数:91点
強いボケが多く、これは視聴者の記憶にも残るのではないでしょうか。
会場も暖まってきましたね。
ヨネダ2000「YMCA寿司」
ウケ:◯
個人的な点数:90点
the Wでの活躍も目覚ましいヨネダ2000。謝罪のネタ同様、彼女たちのやりたいことをやり切ったと思います。
ヘンダーソン「街コン」
ウケ:▲〜△
個人的な点数:85点
自分で自分に名前をつけるくだりの発想が特に好きでした。
自分達のスタイルを確立させて良かったと思います。
この時点での視聴者の平均点
さて、前半8組が終了した時点での各視聴者の平均点が判明します。
ちなみに私は以下の順位。↓
92点:見取り図
91点:マユリカ
90点:ヨネダ2000
89点:ダイタク、ハライチ
88点:キュウ
87点:
86点:
85点:アインシュタイン、ヘンダーソン
さてここで全国平均点が明かされました。
トップ3はハライチが87点台、マユリカ、見取り図が86点台と抜けている状態に。それを85点台のヨネダ2000が追っているという様相。
去年復活したインディアンスが途中経過で首位だったことを考えると、これは前半組の中ではこの4組が優位か。
特にボリューム層を抱えるハライチと見取り図が票数でかなり稼ぐのではないかな、と予想。
一方人気を多く集めるアインシュタインは、途中経過を見ると勝ち上がりは難しそうか(上位には入ってくるかも知れませんが)。
では後半戦へ。
アルコ&ピース「鳥になりたい」
ウケ:△
個人的な点数:86点
アルピーは忍者ネタのフォーマットで勝負をかけてきましたね。
ハライチやアルコ&ピースといったラストイヤー組がネタをしてるのを見るとちょっと涙腺にきます。
カベポスター「アーティスト」
ウケ:△
個人的な点数:87点
パステル学園のワードセンスが特に好きでした。ウケ量がちょっと大人しかったかもしれません。
ニューヨーク「芸能人」
ウケ:◯
個人的な点数:90点
ニューヨークのこのタイプのネタ好きなんですよね。
これもまた復活当落戦上に乗るでしょうか。
男性ブランコ「温泉旅館」
ウケ:◯〜◎
個人的な点数:93点
個人的にはこれまでで1番好きでした。
“全治癒”や“ルンバのペースでやらせてあげて”など、ことごとくネタのセンスが好きでした。
採点メモ受信タイム(2回目)
93点:男性ブランコ
92点:見取り図
91点:マユリカ
90点:ヨネダ2000、ニューヨーク
89点:ダイタク、ハライチ
88点:キュウ
87点:カベポスター
86点:アルコ&ピース
85点:アインシュタイン、ヘンダーソン
さあ2回目の採点メモ受信タイム。果たして誰が評価されているのでしょうか。
男性ブランコが88点台、ハライチが87点台、見取り図、マユリカが86点台に。
このままだと、男性ブランコとハライチがトップを争う、というおそらくほとんどの人が予想もしていなかった展開になりそうなところ。
ネタの精度やウケ的には男性ブランコが現時点で抜けていますので、ちょっとドラマを期待してしまいますね。
さていよいよラスト4組、笑い疲れ、寒さ疲れが起き始める頃ですが、逆に面白ければ連鎖的に大きな笑いをうみやすくもなってくる順番。
果たしてここからのマクリはあるでしょうか。
東京ホテイソン「クイズ」
ウケ:◯〜◎
個人的な点数:89点
掴みは抜群、ツッコミのたびに笑いを取っており、やり切ったと思います。
ウケ量の精度で言えばかなり良かったのではないでしょうか。
金属バット「早口言葉」
ウケ:◯〜◎
個人的な点数:90点
今回は全編に渡ってウケを取っており、かなり良かったのではないでしょうか。
会場も味方している感じがありましたね。得票の行方が気になってきました。
そしてここにきて客席のエンジンもかかってきた感じはありますね。
ハライチ、金属バット、そして男性ブランコあたりから選ばれることになるでしょうか。
いやー、これは誰が上がっても波乱の大会になりそう感。熱いですね。
からし蓮根「居酒屋」
ウケ:△〜◯
個人的な点数:87点
ここにきて正統派のコント漫才。もう少し爆発するポイントが欲しかったところでしょうか。
さや香「唐揚げ」
ウケ:△〜◯
個人的な点数:88点
これは評価が分かれそうなネタ。
僕は嫌いじゃないです。
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