【岸部露伴は動かない】「ザ・ラン(橋本陽馬)」感想

ジョジョの奇妙な冒険
※記事内容につきましては、作品に触れた個人の主観に基づく感想・考察になります。

ザ・ラン

杜王町どうなってるんだ……

吉良吉影並みの超危険人物、橋本陽馬。
なんなら吉良吉影よりも殺しの沸点が低く、スタンドを持たない代わりに素の肉体が凄まじく強い。
異常な精神性が特徴的。
自分の価値観が全てという徹底したエゴイストであり、極度の負けず嫌いでもある。
一度狙われたが最後、どちらかが命を落とすまで執着されそう。

“怪異”が狂気に繋がる傾向にあった「岸部露伴は動かない」シリーズの中で、
人間そのものの狂気をまざまざと見せつけてきたキャラクター。

スタンドや怪異などが全く影響していないのにこれほど歪んだ精神性になるというのは中々である。
たまたま筋トレがきっかけとなったが、のめり込んでいたのが他の何かだったとしても、
同じようなエゴイストに変化していた可能性は十分ある。

露伴曰く「生きている」らしく、杜王町という限られた範囲の中で橋本陽馬から追い回され続けるのはあまりにもキツい。
露伴はヘブンズドアーを使うことでなんとかできるかもしれないが、
露伴以外の普通の人間は抵抗できないため犠牲者の数は拡大していきそう。

個人的に1番好きだったのは「誕生日だろ?元カレの」だ。

あと、このゴリゴリの橋本陽馬に結構良い勝負ができてる露伴先生もなかなかだと思う。

スタンドが見えている?

ヘブンズドアーの能力を受けたとき、異変を感じたような態度を見せていた。
スタンドが見えてはいないだろうが、スタンドによる影響を敏感に察知していたのは確かだ。

露伴は彼のことを神と形容していたが、肉体を研ぎ澄ます中で人ならざる感覚に目覚めていったのかもしれない。

次第にスタンドの気配にも慣れていき、ヘブンズドアーの攻撃を避け始めていく可能性もある。

作中最後の局面だけを考えると逃げた方が良いのは確かだが、

橋本陽馬の居場所がまだ特定できるうちに、さらなる成長を遂げられる前に、

ヘブンズドアーで書き込むなりしてあの場で仕留めておくのも良いだろう。

とりあえずスタンド使いの数然り、今回の彼然り、杜王町が激ヤバな町であるということを再確認した。

スタンドに目覚めれば身の安全を確保できないこともないが、そうなると今度は「スタンド使いは惹かれ合う」ルールにより、危険なスタンドに狙われる可能性が生じてくる。

もはやどうすればいいんだ。

くれぐれも、杜王町にお出かけの際は橋本陽馬に注意されたし。

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