【ワンピース】異形な構造(ケルベロス)?多重人格?黒ひげティーチの「不眠」についての伏線と考察【「人の倍の人生」発言&ドラム王国での会話】

ONE PIECE
※記事内容につきましては、作品に触れた個人の主観に基づく感想・考察になります。

みなさんこんにちはこんばんはゆきるりです。

今回はワンピースの黒ひげについて。

眠ったことがない

尾田栄一郎,「ONE PIECE」より引用

966話のONE PIECEにて「黒ひげは眠ったことがない」という設定が明かされました。

通常人間は昼か夜、どちらかは寝ているものですが

黒ひげの場合は昼も夜も眠らない(あるいは眠れない)、

つまりシャンクスの言う通り「黒ひげは人の倍の人生を歩んでいる」ということになります。

尾田栄一郎,「ONE PIECE」より引用

尾田栄一郎,「ONE PIECE」より引用

エースやマルコによってもたびたび黒ひげの異形な身体については触れられてきましたが、

ここまで明確にヒントが出されたのは初めてですね。

ドラム王国での会話

尾田栄一郎,「ONE PIECE」より引用

そしてここで効いてくるのが、ストーリーにおいて黒ひげが頭角を現した「ドラム王国」での事件。

黒ひげ達がはっきりと描写されることはありませんでしたが、

かわりにこんな会話が載せられていました。

尾田栄一郎,「ONE PIECE」より引用

ここだけを読めば単純に「そんな人間いるか」というギャグ描写のようですが、

しかし「ウソップか…」というサンジの指摘を受けても、ルフィは毅然と「違う、村の酒場で聞いたんだ」と返しています。

ワンピースのギャグ描写の場合は最後はツッコミやリアクションで終わるため、

このシーンは単なるギャグや日常会話ではなく「本当にそんな人間が居て、かつ実際にルフィがその話を聞いた」という可能性が高いといえます。

ルフィが行く村の酒場といえばシャンクスの出入りするフーシャ村の酒場であり、

おそらくシャンクスや、シャンクスから話を聞いたクルーから、ルフィにこの話が伝わったものと思われます。

つまり「黒ひげは雪国出身であり、寝たら死ぬ環境下にあった」

「そしてそのことが今回のロジャー&白ひげの遭遇の際になんらかの形でシャンクスに伝わった」ということです。

さて、ここで面白いのが「寝たら死ぬ、だから起きているんだ」という言葉が違った意味で捉えることができる、という点。

例えば雪国出身のティーチが「寝たら死ぬから起きている」という言葉を発せば、

つい普通の人間は「ああ、寒さでやられてしまうからかな」と考えてしまいがちです。

尾田栄一郎,「ONE PIECE」より引用

実際当時のルフィ、サンジは「寝たら死ぬから起きてる」という言葉をおそらくそのままの意味で受け取ったものと思われます。

しかし寝れない原因が「寒さ」であるという裏付けは、ルフィが語った噂の中には一言も含まれていません。

あくまで「雪国出身の人間は寝れないんだ」という説明だけです。

つまり実際は寒さとは違う事情で寝れない可能性がある、ということですね。

もちろん「眠ったことがない雪国の人間」がティーチである、と断定はできませんが、

今回明かされたティーチの設定と余りにも重なっており、

かつティーチが襲撃したドラム王国で話されていることもあり、

可能性は低くはないと思われます。

尾田栄一郎,「ONE PIECE」より引用

実際かつてのティーチが描かれた際には、半ズボンで座っているなど、特別「寒さ」を警戒する様子はありません。

しかし目から涙がこぼれ落ちています。

多重人格

尾田栄一郎,「ONE PIECE」より引用

さて、ここからはさらに振り返り。

ネット上では「黒ひげ多重人格説」が有力視されてきました。

その理由の一つが「歯並び」。

これまでに登場したティーチは歯並びが一定しませんでした。

常に空いている箇所がズレており、「描き間違い」では片付けられないほど露骨に異なる状態です。

尾田栄一郎,「ONE PIECE」より引用

更に「人格」が異なるのでは、という説も出ています。

小悪党なシーンが目立つ黒ひげがジャヤで叫んだ「人の夢は終わらねェ」というセリフをはじめ、

ルフィとのやりとりは今振り返って見ても、彼のキャラクターとはややズレている印象を受けます。

尾田栄一郎,「ONE PIECE」より引用

ちなみに黒ひげから離れる際、「あいつじゃねェ、あいつらだ」とルフィとゾロは台詞を残しています。

実は黒ひげの仲間がこの島に居た、というのが当時の伏線回収でしたが、

「実は黒ひげに別の人格があることを直感で看破していたのでは」ということですね。

尾田栄一郎,「ONE PIECE」より引用

彼の海賊旗もやはり気になるところ。

理由もなく3つ首の髑髏にするとは考え難く、

彼の特異な精神を表している可能性もあります。

尾田栄一郎,「ONE PIECE」より引用

そしてもちろんここも外せません、

複数の悪魔の実をその体に宿すことができるその「異形」っぷり。

推理まとめ

さてこれらの情報をまとめ個人的に推理をしてみると、

①ティーチは多重人格であり、人格の交代に伴い身体の構造も入れ替わる(それ故に歯並びが安定せず、悪魔の実も複数種手に入れることができる)

②昼間と夜間は別の人格が表に出ている

③夜間に寝ていないように見える(もしくは体内に他の人格が存在することが影響し寝れず、泣いている)

もしくは

①ティーチは多重人格であり、人格の交代に伴い身体の構造も入れ替わる(それ故に歯並びが安定せず、悪魔の実も複数種手に入れることができる)

②異形の身体を不気味がられ、周囲から昼夜を問わず迫害を受けてきた

③常に脅威に晒され、夜間に満足に睡眠を取ることができず泣いている

といったところでしょうか。

ワンピースの世界ではたびたび「普通ではない人間が虐げられる」という展開が描写されてきました。

彼の出身地がドラム王国かどうかはわかりませんが、

少なくとも彼の異形な構造に気づいた周囲の人間たちから昼夜を問わない迫害をうけていた可能性は十分にあると思われます。

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