ベイビィ・フェイス
自動追跡遠隔操作型の「子」と、それを産む「親」という親子のスタンド。
“よーいドン”で始めるタイマンではおそらく最弱の部類のスタンド。
能力発動までに手間を要し、
そもそも周囲に母親役となる女性がいなければ能力を適用できず、その母親の“悪”の資質によっても「子」の性能が左右される。周りに人がいない完全な1対1なら能力の発動機会すら存在しない。
また「子」が生まれてからも少しの時間教育を必要とし、
何より標的となる人物のDNAサンプル(血液など)を手に入れないと能力を起動すらできない。
したがって、ベイビィ・フェイスのスタンド使い自らが積極的に行動する…というよりは、
他の仲間にDNAや女性を用意してもらった上で、
標的から離れた距離に身を潜め「子」を生み出し続ける…というのが最も効果的。
作中ではメローネの単独行動が目立ち、その結果蛇からの逆襲にあったが、
本来であればペアを組むギアッチョあたりに警護をしてもらっているのかもしれない。
タイマン性能自体は極端に低い…というか、
自力で相手のDNAサンプルを取りつつ女性を用意し「子」を生み教育まで出来るほど余裕のある状況なら、もはやスタンドなど使わずとも勝負を決められる状況な気はするが、
一方で遠距離での任務遂行のためならトップクラスに厄介な性能。
ひとたび標的と定めたら最後、仕留めるまで延々と「子」を生み出し続けられる。
それこそ、能力の発動条件となる“女性”が周囲からいなくなるまで。
生み出された「子」の持つ、生物を組み換える能力も強力であり、
さらに子供ということもあって戦闘過程で成長までしていく。
「子」がいくらダメージを受けても「親」やメローネ自身にはダメージがフィードバックせず、
狙いを定められた標的だけが一方的に心身を削られる。
安全圏に身を潜め、護衛を用意した状態で延々と能力を発動する…というのが最も効果的なスタンドだろう。
なお、さんざん触れている通り、“能力を一度発動するたびに、女性を1人犠牲にしなければならない”という全スタンド中でも屈指の凶悪スタンドでもある。
“結果的に人の命を奪ってしまうほどのパワーを持つ”能力は数あれど、
“まず1人を犠牲にして〜”から始まる能力はあの世界でも限られるだろう。
発動条件含めて、一般的な倫理観から大きく外れた、
ある意味では最凶の能力と言える。
どうあがいても道徳的な使い方は出来ないスタンドだろう。
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