バステト神
コンセント状のスタンドで、触れた対象を磁石化させる能力。
磁石化した対象は強力な磁力を帯びるようになり、周囲の機械が誤作動を起こしたり、金属が身体に吸着するようになる。
また、時間経過とともに磁力は強くなっていくという性質を持つ。
設置型のスタンドのため、能力発動には基本的に相手からのアクションが必要。場合によっては、相手に触れてもらえずスタンド能力がそもそも発動できない…という事態に陥ることもある。
人型のスタンドではないため、能力が発動できなければ戦闘力は皆無。
したがってこのスタンドを運用する上で最も重要なのは「いかにこのスタンドに触れてもらい、能力を起動できるか」という点である。
相手の生活環境のどこかに張っておけば「あれ、こんなところにコンセントなんてあったっけ」と触られる可能性がある一方で、
「うわ、不気味だから触るのやめとこ」と敬遠される恐れもある。
標的がどういった行動をするかはその人次第であり、能力発動のタイミングがいつ訪れるかが不安定。
相手に無理やりコンセントを触らせる罠を作る…という選択肢もあるが、
それが出来るならコンセントの代わりに毒物でも触らせる方が手っ取り早い。
強引なやり方を取ると、自分が敵だとバレるリスクも伴う。
やはりコンセントらしく、壁に設置して気長に触ってもらえるのを待つのがいいだろう。
なお能力の発動に成功した後も難点が一つある。
十分な磁力をキープするためには、標的とは“つかず離れず”の距離を取り続ける必要があるのだ。
とはいえ、いつも近くにいるとそれだけで不審がられてしまう。
「決着を急がない。バレるくらいなら、その場から離れてしまおう」という姿勢で、
磁力のキープよりも身の安全を図ったほうが良いだろう。
幸い磁力は時間経過とともに大きくなり、次第にさまざまな金属が引き寄せられ標的の動きを鈍くさせていく。
標的の背後にいても振り返ることさえままならなくなっていくだろう。もしバステト神の使い手だということがバレても、標的からの攻撃をかわすのは容易い。
能力発動前も発動後も、“早期に決着をつけてやる!”…というよりは、
“無理なく、安全に、じわじわと追い詰めていこう”という、持久戦向きのスタンドと言える。
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