アヌビス神
刀がスタンドの本体という珍しい能力。
物質を透過して攻撃できる能力と、
刀を鞘から抜くか刀身に触れた者に憑依する能力、
相手の行動パターンを記憶し学習していく性質を持つ。
作中で特に驚異的だったのは次々に学習していくその性質。
刀が本体のため、刀を扱う人間(宿主)自体は倒れても問題なく、
本編では
「戦いながら学習する→宿主が倒れる→別の宿主に憑依する→戦いながら学習する…」を繰り返して、承太郎達を追い詰めた。
ただし、“学習”という点に重きを置いているためか、予想外の行動には毎回良いようにやられている。
「予想外の行動をされて倒されたとしても、また別の宿主に憑依すればいいか」という意識が働いているのかもしれない。
アヌビス神がやっていることは平たく言えば「マリオをプレイしている私たち」であり、
豊富な残機を盾にプレイして、マリオが倒れてもすぐに「別のマリオで挑めば良いか…」とやり直しているようなものである。
アヌビス神もそういう油断のようなものはあったかもしれない。
アヌビス神自身が持つ固有の能力は物質を透過して攻撃する…というもの。
障害物に防がれたり妨害されることなく直接ダメージを与えることができるため、堅実に強い能力。
そもそも刀を鞘から抜いたり、刀身に触れた時点で精神を乗っ取れる…というのが強力。
問答無用で憑依できる能力は、防御力の高い人間や不死の能力者に対するある種のメタとして機能する。
ちなみに人間だけでなく動物も憑依対象。ただし刀を上手く操れる生物は一握りだろう。
そういう意味ではやはり人間に憑依するのが望ましい。
なお、アヌビス神特有の凶悪な能力の使い方として、「憑依した人間のスタンドもアヌビス神と併用できる」というものがある。
作中ではポルナレフに憑依し、シルバーチャリオッツとアヌビス神の二刀流で承太郎を苦しめた。
戦闘力を底上げできる実用性と、「スタンド2台持ち」というロマンを兼ね備えた性質である。
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