YAH GYAAAAAAHHッ!!」
ノトーリアス・B・I・G
主に死後発動するスタンドで、周囲のエネルギーを食らって巨大化していく。
付近で最も速いものに反応し攻撃する性質を持つ。
この能力の厄介な点は、死後に発動するスタンド故に、「スタンド使いの命を奪って、スタンドを消す」という対策が取れない点。
どれだけ攻撃を仕掛けてもしぶとく再生し続け、ついに作中で倒されることはなかった。
一応、停止しているものに衝突した場合にダメージを受けたり、
他の動いているものに気を取られている場合に隙が出来たりはするが、
あくまで一過性の弱点でしかない。
バラバラにして粉微塵にしたように思えても、わずかなカケラから再生する。
この正攻法ではどうあがいても攻略できない圧倒的なしぶとさこそが、ノトーリアス・B・I・G の最大の強みと言えるだろう。
対策は空間を削り取る能力など、ごく一部に限られると思われる。
それ以外のスタンド使いは“うまく逃げ切る”しか事実上選択肢が無く、まともな勝負にすらならない。
そういう意味では“無敵”のスタンドの一つと言っていいかもしれない。
死後発動する能力…だが、生前でもスタンドを発動できたため、他になんらかの能力があった可能性はある。
死後の能力から推測すると、生前は受けたダメージや恨みに比例してパワーを上げるような能力だったのかもしれない。
ちなみに、カルネが生きていた頃から「ノトーリアス・B・I・G が死後効果を強めるスタンド」ということを色々な人が知っていた理由は不明。
まずカルネが飛行場にやってきたのは、「死ぬためにやってきた、死ぬことが作戦だった」ということで間違い無いだろう。
そうでなければ、カルネ単独でブチャラティチームに真っ向から挑ませるのはあまりにも愚策であり、
組織としてもそんな判断はしないはず。単独で行かせるにしてもせめて奇襲はかけさせるはず。
つまりは、やはりカルネをわざと殺させるために飛行場に向かわせたとみるべきで、
ということは“ノトーリアスが死後発動する能力である”ということを、なぜか生前の時点で組織が把握していた…ということになる。
ただ、これに関しては同じく死後になって本領を発揮する“チープトリック”というスタンドを参考にできる。
チープトリックを発現した乙という人物は、“なぜかはわからないが、背中を見られるとまずい”という強迫観念に苛まれていた。
ノトーリアスに関しても同様で、カルネは生前「自分が死んだら、何かが起こってしまう」というような漠然とした感覚があったのかもしれない。
そしてそれを組織に伝え、作戦に組み込まれた…ということなのだろう。
総じて、命をかけて発動するスタンドだけあって能力のスペック自体は高く、無対策では容易に詰む性能を有している。
明確に対策となりそうな能力も数えるほどであり、
ひとたび発動すれば恐ろしい災厄と化すスタンドと言える。
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