クラッシュ
液体から液体へ瞬間移動し、その液体に応じたサイズの大きさに変化するサメ型のスタンド。
スタンドが真価を発揮するためには水場を用意する必要があるが、
海や川の近くだったり、ヴェネツィアのような水の都など、水辺の多い場所に拠点を構えることでカバーできる。
コップにたまった水や水たまり、果ては血溜まりにも瞬間移動が可能なため、
スタンドを発動できる機会は思いのほか多い。
このスタンドをコンスタントに発動出来るようにするため、大量の紙コップと水筒を持ち歩くのも良いだろう。
一方で、液体間を移動できる距離は2〜3mと制限がある上、
クラッシュ自身近接戦闘がメインのため、相手に水場から距離を取られると、クラッシュ側が出来ることはなくなってしまう。
また相手がコップの水を別の場所に移動したり捨ててしまうなどで、
瞬間移動できる範囲を狭められる可能性もある。
さらに、各種スタンドの能力によって、水場を対策される可能性は少なくない。
例えば風を操るスタンドなら、川や海はともかく少々の水なら吹き飛ばされてしまうだろうし、
熱を操るスタンドであれば、これまた少々の水場であれば蒸発してしまう恐れがある。
特に氷結能力に対しては相性最悪。
水場自体を消滅させられてしまう上、後から水や血液を撒いても即座に冷やされて氷にされてしまう。
…というように色々と弱点を挙げたが、
それでも(条件付きとはいえ)瞬間移動を連発できるため、スタンドとしての性能は決して低くはない。
クラッシュへの対処法はたしかに色々あるが、「対処法を上回る速度で撹乱し攻撃、相手を潰す…」というのがクラッシュの理想的な立ち回りだろう。
そもそもこれまで挙げてきた“対処法”は、「クラッシュの能力を完全に分析出来ている場合」に行われるであろうものが多い。
クラッシュの能力を知らない敵の場合、初見ではクラッシュの能力を分析する間も無く瞬間移動で喉元に食らいつかれて即決着、になる可能性は十分にある。
飲み物を飲んでる時にコップにクラッシュを移動させて奇襲させれば、多くの場合はその一撃で勝負がつくだろう。
また、クラッシュは戦闘以外でも役立ちやすい能力の一つである。
水場を介して敵アジトへの潜入・偵察が出来たり、
クラッシュで物を運搬させたりなど。
他にも潜入や運搬に適した能力はあるが、瞬間移動で逃げられるというのはクラッシュの大きな強み。
仮に潜入していたことが発覚しても比較的安全に撤収できるし、
いざとなれば攻勢にも転じられる。
総じて、場所を選ぶ上、対処される方法も決して少なくないスタンドではあるが、
それを補って余りある“瞬間移動”という個性、移動の速度という長所が光るスタンドである。
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