そう!予定通り…‼︎」
トーキング・ヘッド
対象の舌に張り付き、真実を話させなくするスタンド。
能力の適用範囲は言葉だけでなく行動にも及ぶため、一度張りつかれると厄介なことこの上ない。
特に組織の見張り役などに発動できれば効果的。
「敵が侵入しました」「敵はこういう能力です」といった情報伝達を封じることができるどころか、
代わりに「異変ありません」など、偽りの安全を連絡させて対応を遅らせることすらできる。
組織を撹乱するための役割として、その影響力はあまりにも大きい。
スタンドを取り付けられた本人が異変に気づき色々もがこうとしても、結局真実は伝わらずその人物の信用が失われるだけである。
タイマンでは最弱の部類に入るスタンドだが、
そもそも能力の役割的に“一人で”“戦うために”運用するためのスタンドではないのは明らかであり、
戦闘で役に立ちづらいからといって悲観することはない。
“対象を生かしたまま、真実とは異なる言動しかできなくさせる”という珍しい性質をもっている時点で、戦闘以外で輝く道が十分残されているといえる。
例えばなんらかの組織に立ち向かう際、戦闘用のスタンドで各個撃破を繰り返していくよりも、
あえて相手を生かし、トーキングヘッドを取り付けて帰らせ、組織の内部を撹乱する方が効果的な場合も多い。
そして戦闘の方法が純粋な力勝負だけではない現代であればなおさら、多くの活用法が見出されるスタンドである。
「真実を話させない、思考通りに行動させない」という能力故に、かなり凶悪な使い方ができる。
「思ってない言動」をさせ続けることで、
会見や配信、SNSでの炎上を招かせ、精神的に追い詰めることも出来るし、
あるいは単純に学校や会社での信用を失わせてその者の人生を転落させることもできる。
仕事中の人間に取り憑くことで会社や組織をめちゃくちゃにしてしまうこともできるし、
大事な人間関係を壊してしまうこともできる、
この能力であれば、絆や信用、その他様々な「目に見えないもの」を破壊出来てしまう。
目に見えるものを破壊できる戦闘用スタンドとは対照的な能力。
戦闘能力こそないものの、
戦闘用のスタンドではできないような極めてえげつない使い道ができるスタンドと言えるだろう。
あくまで失言をしているのは本人のせいなので、足がつきにくい…というのもこの能力の強み。
一方で、スタンドを発動するための条件が厳しい。
自力で対象の舌に張り付くことができないため、基本的に誰かのサポートが不可欠となる。
作中で組んでいたスクアーロのクラッシュのように、出来れば相手の口の中に接近しやすいスタンドが望ましいが、
相手をボコボコにしてから安全にトーキング・ヘッドを仕込む…ということもできるため、
腕っぷしに自信のあるスタンド使いであればとりあえず組む相手としては不足ないだろう。
ひいては、パートナー選びも重要となるスタンドである。
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