みなさんこんにちはこんばんは。
今回はチェンソーマンの魅力について触れていきます。
「読んだことないけど気になる」という方のために、本編にがっつり触れることはしません。いわゆるネタバレ防止。
チェンソーマンの魅力
①個性的なキャラクター
はい、バトル漫画ではあるのですが個人的に1番魅力に感じている点はこちら。
戦闘時であろうと日常シーンであろうとキャラクターの言動が(そのキャラ基準で)納得できる価値観に基づいたものばかりで、
話しているのがモブであろうとそのキャラクターのことがどんどん好きになります。
展開のためにキャラが喋らされている、動かされているといった違和感は一切なし。
これはチェンソーマンの大きな武器でしょう。
また言い回しや演出も軽快なため非常に映画的で見ていて面白い。
私は特定個人のキャラに思い入れを抱くことはない(いわゆる「○○推し」はしない)のですが、それでもチェンソーマンのキャラ同士の掛け合いはずっと見ていられる。
バトル漫画では修行シーンは嫌われ、「余計な会話や説明は省いてさっさとバトル展開に移ってくれ」という声がよくあがりますが、
チェンソーマンの場合、もはやキャラ同士が延々とぐだぐだ修行し続けたとしてもずっと見ていられると思います。
言葉のひとつひとつの選び方も非常にセンスが冴え渡っていて、「特別良いことを言ってるわけでもないのに記憶に残るなぁ」と感じさせるものばかりだと思います。
②読者の予想を上回る展開
よく「読者の予想を上回る展開」という言葉が使われますがチェンソーマンに関しては全くその通りなのかなぁと。
ただ斬新なだけではなくて、「まあでもこの作品、このキャラ達ならそういう展開になってもおかしくはないのか…」と展開の転調もどこか納得させられる、説得力があります。
ここで展開が突飛なだけ、となると読者がその漫画に対する信用を失い、作品への集中力が欠けることにも繋がります。
その点では、「予想外、しかしどこか説得力のある展開」はこの作品の大きな魅力。
またチェンソーマンといえば下ネタや吐瀉物なんでもありのクレイジーバトルだという噂が出回りがちです。
確かにその通りなので見ていただきたいのですが、「ちゃんとクレイジーをしてくれる」のが個人的には好きな点。
単に下品なだけ、単にエグいだけ、というわけではなくて、
作品として展開やキャラに意味を持たせるためにそれらの描写が加わるため、
意外と読んでいて「えぐいなぁ…」「汚いなぁ…」と思うことはありません。
特に私はそういう作品が苦手なのですが、安心して子供にも読んでもらえる(?)作品に仕上がっているのかなぁと。
③丁寧な演出
そしてここも肝心、丁寧な演出。
特に間の使い方が抜群だと思います。
淡々と進むべき場面は間を詰めて進行させ、
読者の感情を揺さぶりたい場面では大ゴマ小ゴマを使って緩急をきっちりつける、
「チェンソーマンのどこが好きか」を聞かれて
「どことはハッキリわからないけど、なんとなく好き」という方もいると思います。
おそらくこういう細かな演出の部分が無自覚に好きな人もいるのではないかなぁと。
あとは先程も触れましたがコマ割り演出が映画的。これも面白い点。
キャラクターや展開に目が行きがちですが、それらの魅力を最大限に支えているのは漫画的な技術とセンスと言えるでしょう。
また、みんな大好き「伏線回収」にも余念がありません。
「ここのシーンはここに繋がるのかぁ…」
「この言葉はこういう意味だったのかぁ…」
と読み返しても楽しい作品です。
④そして感動
そしてやはり欠かせないのが感動要素。
別にこれは「泣き」だけの話ではなくて、色々な意味を込めての感動ということですが、
もちろん「これ泣くわ」と思わず唸る展開もいくつか見られます。
この作品の大きな強みは「哀愁」による感動を生み出せる点。
細かな演出や緩急の付け方がきっちりしているため、
違和感なく展開にのめりこまされます。
「これ狙って泣かせにきてるな」アンテナに敏感な漫画通の読者の方でも、いつのまにか感動していた、ということがあるのでは。
展開や台詞回し、コマ割り等の演出から溢れる哀愁が、寂しくも心地よい感動を生み出すこと請け合いです。
⑤斬新な発想
登場キャラクターの○○を食べるシーンが描写されるのは週刊少年ジャンプだけ!!
登場キャラクターが仲間に車で○○○れるシーンががっつり描写されるのは週刊少年ジャンプだけ!!
登場キャラクターが○○○○になる漫画が読めるのは週刊少年ジャンプだけ!!
⑥意外とウケる層が広い
はい、チェンソーマンは「一風変わった漫画や、過激描写を読みたくなりがちな中高生世代」から、「色々な漫画を読み目が肥えてきた大人世代」まで、
意外と幅広い世代が考える
「こういうのを読みたかったんだよな」というラインにスッキリハマってくれる点も強みなのかなと。
単純なバトル漫画、というわけでもないので
「面白い作品」として友達に勧めて一緒に読んでみるのも良いかもしれません。
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