みなさんこんにちはこんばんはゆきるりです。
今回は日米FTA(自由貿易協定)について。
そもそも日米FTAとは
日本と米国の二国間で締結する自由貿易協定(Free Trade Agreement)のことであり、
特定の国や地域の間で相互に関税や規制を撤廃するなど、モノやサービスの貿易を自由化することを目的としています。
一方で2019年12月5日現在、ネット上では「日米FTAにより為替が、二次創作禁止が、」といった意見があがっていますが、
本日現在までに行われた取り決めは正確には「日米FTA」の一部である「日米貿易協定」であり、その内容には「為替」や「二次創作禁止」、「保険料」は含まれていません。
今後交渉によりそれらが絡む可能性はありますが、
現時点の決定事項と今後決まり得るものを混ぜこぜにしてしまうと話が整理できないため、
まずは現時点での「日米貿易協定」により取り決められた内容を示しておきます。
日米貿易協定の概要
【https://www.agrinews.co.jp/p49413.html】:日本農業新聞より画像引用
具体的な関税の撤廃・削減対象まとめ
アメリカから日本へ輸入されるモノで関税が撤廃・削減される対象は以下。
牛の肉、牛の舌、牛の臓器、豚の肉、臓器をのぞく豚のくず肉、ハムやベーコンなどの豚肉加工品、鶏肉、フローズンヨーグルト、ホエイ、チーズ、オレンジ、りんご、小麦及びメスリン、大麦及び裸麦、麦芽、混合物及び練り生地並びにケーキミックス、ぶどう糖及び果物、落花生、スパークリングワイン、ボトルワイン
一方でアメリカ側は、農産品に関しては日本からの輸出関心が高い米国農産品42品目の関税撤廃・削減(醤油、ながいも、柿、メロン、切り花、盆栽等)を行います。
また自動車・自動車部品については、米国譲許表に「更なる交渉による関税撤廃」と明記していますが、現時点で具体的な関税撤廃期間や原産地規則は規定していません。
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その他20項目について
さて、あくまで現在の取り決めが上記の通り、来年度1月から発効する、というのはお伝えした通りですが、
交渉次第では他の項目も発効、ということにはなり得ます。
他の項目とは以下の通り。
2018年末ごろ、米国から日本に対し掲げられた22項目。
今回発効されたのがこのうちの2項目というわけですが、2020年5月を目処にこれらの項目について交渉が行われます。
「医療」や「知的財産」、「為替」などに関心のある方が注視するとしたらここでしょう。
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