概要
心拍は一定の間隔で完全に規則正しく打つわけではなく、拍動間隔には変動がある。この変動を定量的に解析する方法が心拍変動(Heart Rate Variability: HRV)であり、自律神経機能の評価に広く使われている。[2]
自律神経との関係
自律神経系は心拍、血圧、呼吸、消化などを無意識に調節し、交感神経系と副交感神経系などから成る。HRVはこうした調節の影響を受けるため、自律神経の評価指標として利用される。[1][2]
周波数解析
HRVでは、低周波成分(LF)や高周波成分(HF)などを解析する方法がある。従来はLFを交感神経、HFを副交感神経の単純な指標として解釈する枠組みが広く使われてきた。[2]
解釈上の注意
近年の知見では、LFとHFを交感神経・副交感神経に一対一で対応させる単純な解釈には限界がある。HRVは呼吸や心肺相互作用など複数の要因の影響を受けるため、自律神経機能を評価する際には解釈上の注意が必要である。[2]