絶対リスク

最終更新:2026年8月20日

絶対リスクは、ある集団で特定の出来事が実際に起こる確率そのものを示す指標である。相対リスクと併せて見ることで、治療や曝露の影響の実際の大きさを理解しやすくなる。[1][2]

相対リスクとの違い

相対リスクは、曝露群の出来事の確率を非曝露群の確率で割った比であり、「何倍起こりやすいか」を示す。一方、これだけでは元々の発生確率がどの程度かは分からない。[1]

絶対リスク減少

治療群で悪い転帰が12%、対照群で20%なら、絶対リスク減少は8ポイントである。100人治療した場合、対照と比べて約8人の悪い転帰を防ぐ差に相当する。これをもとに治療必要数(NNT)を計算すると約13となる。[2]

意思決定での意味

同じ相対リスク低下でも、もともとの絶対リスクが低ければ実際に減る人数は小さく、高ければ大きくなる。効果を説明するときは相対値だけでなく絶対値を示すことが重要である。[1][2]

NNTとの関係

絶対リスク減少は、治療群と対照群の出来事発生率の差として表され、その逆数から治療必要数(NNT)を求められる。NNTは「追加で1人の望ましくない転帰を防ぐために何人を治療する必要があるか」を人数の形で示す。[2]

エビデンス・科学的評価

相対リスクだけでは効果が大きく見える場合があるため、絶対リスク、絶対リスク減少、NNTなどと合わせて解釈すると実際の影響を把握しやすい。[1][2]

安全性・注意点

リスク指標は研究対象集団の発生率に依存する。自分のリスクへそのまま当てはめる前に、年齢、基礎疾患、研究対象との違いを考慮する必要がある。[1][2]

参考文献・参考情報

  1. NCBI Bookshelf: Relative Risk ↩本文
  2. NCBI Bookshelf: Relative and Absolute Risk Reduction, NNT and Confidence Intervals ↩本文

カテゴリ:科学的評価

タグ:リスク / 統計

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関連項目