発生率(罹患率)

最終更新:2026年8月13日

発生率(罹患率、incidence)は、一定期間に、病気になる可能性がある集団で新たに発生した症例や事象の頻度を表す疫学指標である。[1]

定義

発生率では新規症例だけを数える。一定期間の観察と、その事象が起こる可能性がある集団を明確に定める必要がある。[1]

計算

資料では基本式を「新規症例数÷(対象集団×観察期間)」として示しており、人年などの単位で表すことができる。[1]

有病割合との違い

発生率が新しく起きた症例を扱うのに対し、有病割合はある時点に存在する新旧すべての症例を扱う。発生率は一定期間に病気になるリスクを考える指標、有病割合は集団に存在する疾病負担を考える指標として区別される。[1]

利用

発生率は病気や事象がどの程度新しく起きているかを把握し、流行の追跡、公衆衛生上の資源配分、異なる集団間のリスク比較などに利用される。[1]

関連項目

有病割合(有病率)リスク比有害事象を参照。

エビデンス・科学的評価

発生率は新規症例数と観察時間を組み合わせて表すことで、対象集団に新たな病気や事象が起こる頻度を数量化する。[1]

安全性・注意点

発生率を計算する際は、分母が実際にその事象のリスクを持つ集団であることが重要となる。対象年齢や性別などの集団定義が変われば発生率も変わるため、異なる数値を比較する際には分母と観察期間を確認する必要がある。[1]

参考文献・参考情報

  1. NCBI Bookshelf: Incidence ↩本文

カテゴリ:基礎概念 / 科学的評価

タグ:リスク / 新規発症 / 疫学