世代別特性浮遊のポケモン
第一世代:4体(ゴース、ゴースト、ドガース、マタドガス)
第二世代:2体(ムウマ、アンノーン)
第三世代:10体(ビブラーバ、フライゴン、ルナトーン、ソルロック、ヤジロン、ネンドール、ヨマワル、チリーン、ラティアス、ラティオス)
第四世代:10体(ムウマージ、リーシャン、ドーミラー、ドータクン、マスキッパ、ロトム、ユクシー、エムリット、アグノム、クレセリア)
第五世代:5体(シビシラス、シビビール、シビルドン、フリージオ、サザンドラ)
第六世代:0体
第七世代:1体(クワガノン)
第八世代:1体(ガラルマタドガス)
第九世代:0体
※メガラティアス、メガラティオス、オリジンギラティナ、各種FCロトム、特性変更前のゲンガーは除外
考察
特性浮遊のポケモンが最も多く登場したのは第三世代・第四世代。
特性が初めて実装される第三世代では、第一〜第二世代のポケモンも含めて16体もの「浮遊」が登場した(ゲンガーを含めれば17体)。
第四世代でも数多くの「浮遊」が登場しており、この辺りの世代が浮遊ポケモンの数という意味での全盛期となっている。
しかしその後はじりじりと実装される数が減っていき、
第六世代ではメガラティアス・メガラティオスの2体、
第七世代・第八世代ではクワガノンとガラルマタドガスの1体ずつ、
そして第九世代ではついに0体に。ただし、「どしょく」のミミズズは登場している。
なぜこれほどまでに減少したのか?
特性:浮遊のポケモンは既に十分な数が存在しており、既存のポケモンと新規のポケモン、それぞれの個性を被らせず引き立たせるためだと推測する。
特性:浮遊のポケモンが増えれば増えるほど、浮遊ポケモン同士の優劣がはっきり付きすぎてしまう。
既存のポケモンはこれまで通り、 新しく登場したポケモンは新特性を与えることで、居場所を作りやすくしているのかもしれない。
また、浮遊を実装する意義が薄れてきていることも要因として挙げられる。つまりは地面技を対策する手段が浮遊以外にも増加しているためである。
まず地面技の強さについてだが、
飛行タイプに無効化されるとはいえ、数多くのポケモンの弱点を突くことができ、広い一貫性を取ることができる「じめんタイプ」の技は強力。
耐性の多い鋼・炎・毒タイプの弱点を突けたり、弱点の少ない電気タイプに有利を取れたり…
弱点を突けるタイプが防御面で特徴を持つものが多いこともあり、
地面技の需要はさらに高まっていった。
デメリットの無い高威力&汎用技である「じしん」の存在もあり、攻撃性能は優秀の一言。
しかし、浮遊持ちの増加、アイテム「風船」の実装、
メガシンカやテラスタルでタイプ相性を変更できたりなど、
地面技を無効化できる選択肢が世代を経るごとに充実してきた。
特に風船やテラスタルによりあらゆるポケモンに地面耐性を付与できるようになったため、
これ以上浮遊を追加する必要性は薄いと考えられたのかもしれない。
まとめ
浮遊ポケモンが追加されなくなった背景について考察してみた。
地面技を無効化する手段が増えてきたことや、
より様々な特性を追加してポケモンの個性を際立たせたいため、という可能性もある。
というわけで、今後の世代で浮遊ポケモンが追加されるかどうかを楽しみに見ていきたい。
それではまた。
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