【R-1ぐらんぷり】なぜ売れない(盛り上がらない)のか【アマチュアが参加出来ないことに】

お笑い

みなさんこんにちはこんばんはゆきるりです。

今回はR-1ぐらんぷりについて。

アマチュアが参加できないことに

まずはここに触れておきましょう。

なんと2019年大会からアマチュアが参加することができなくなりました。

これはやや驚き。

過去16回の大会ではアマチュアが決勝に上がったことはないものの、

「アマチュアも参加できる」という点によってR-1に興味関心を抱いた人もいたでしょうから、

これによってR-1が衰退しないかが心配です。

現状

ついでにR-1ぐらんぷりについての現状も話しておきたいと思います。

現状R-1ぐらんぷりにおいて、決勝進出することや、あるいは優勝することで大ブレイクする、ということは少ないです。

類似するお笑いの大会にはM-1グランプリやキングオブコント等がありますが、これらと比較するとそれほどの価値を認められていない、というのが影響しているかもしれません。

個人的に「R-1ぐらんぷり」が修正した方がいいのでは、という点を挙げていきます。

大会の空気

まずここは必須だと思います。

なんというか「特別な大会感」が全く無いんですよね。

M-1グランプリのような豪華な装飾ではなく、

また審査員も正直M-1グランプリ程全国区の最前線で活躍しているわけではないため、

「ローカル局のお笑いコンテスト」と言われても疑わないかもしれません。

これらが影響し、「年に一度のお笑いの大会」ではなく、「数あるバラエティ番組のひとつ」というポジションに収まってしまっているのです。

とはいえ、制作側が「こうしたゆるい空気がR-1の方針」と打ち立てているのなら修正しようがありませんが。

ピン芸だからこその弱点

ここはもはややむを得ないのですが記しておきましょう。

まずR-1決勝に入ってくる芸人は全員ピン芸人です。

まあ当然ですね。

そしてここが肝心なのですが、

ピン芸人が出来るネタはコンビ芸人でも出来ますが、

コンビ芸人が出来るネタはピン芸人では出来ないものがある、という点がR-1の弱いところです。

例えば「漫才」と「コント」は言うまでもなく別物です。

「漫才では難しいけどコントならこの世界観を表現できる」

「コントは見えている小道具が全てだけど、漫才なら見えないものでも設定に組み込めて自由度が高い」

といった具合に、どちらかが一方的に上、というわけではありません。

しかし、「ピン芸」と「コンビ芸」は違います。

コンビがピン芸をやろうと思えばいくらでもやることが出来ます。

コンビなのに1人コントをしたいなら舞台に1人のみを残した状態で開始しても構わないわけです。

ネタ時間の大半を1人で行うコンビも多くいるくらいですし。

何ならコンビ芸人の片割れだけがピン芸によって売れている、ということも頻繁に起きているくらいですから。

一方、ピン芸人はどう頑張っても2人に増えることはできません。

「ロボットやナレーション等を使って1人2役」というネタを作ることはできても、根本的に2人に増えることはできません。

 

1人と2人

漫才やキングオブコントのような、1人のボケにもう一方が被せるような高速の展開だったり、

あるいは両者の演技を魅せる、というネタは

ピン芸人ではほぼ不可能な芸当です。

M-1やキングオブコントの、「漫才」と「コント」という違いは「一長一短」で済みますが、

M-1&キングオブコントと、R-1ぐらんぷりの「人数」という違いは決定的に盛り上がりに絡みます。

とはいえ「ピン芸人の方がつまらない!」と言うことを言いたいのではありません。

面白いピン芸人は数多くいます。

重要なのは

「ピン芸人はコンビ芸人と比べネタの自由度が決定的に狭い」

という点。

設定に依存しているタイプはやや厳しい

そしてここからはキングオブコントにも言えることです。

「あの芸人さん優勝したのにバラエティであんまり見ないな」と感じたことはないでしょうか。

もちろんここには色々な要因が絡みますが(トーク力、先輩芸人とのパイプ、キャラクターの強さ等)、

「主なネタがコントである」という点もあると思います。

理由は単純で、「その人らしさ」が魅力にもなり得る「漫才」「ひとり漫談」と比べて、

「コント」は「その人らしさ」を徹底的に消す必要があります。

コントの場合は設定の中のキャラクターありきですからね。

そして

「漫才」「ひとり漫談」で優勝した場合は既に「その人らしさ」を観客に受容されている状態ですが、

「コント」の場合は観客に見せているのはあくまで「設定の中のキャラクター」のみ。

仮にコント師が優勝してもそれは「設定の中のキャラクターが魅力的」なのであって、演じている芸人とはまた別のものです。

つまりコント芸人の場合は

お笑いの大会では「作った設定の中のキャラクター」を、

そしてトーク番組では、ネタに関係のない「自分そのもの」を売り込む必要があるんですね。

端的に言うと2回売れる必要があるわけです。

そう考えると、キングオブコントやR-1ぐらんぷりの優勝者がトーク番組で活躍することの難易度が伝わるかと思います。

※もちろんトーク番組が全てではありません。

ライブや劇場でのネタ披露をメインに据えた芸人さんも多くいます。(というかそっちが大半)

 

 

というわけでR-1ぐらんぷりについて色々と記しました。

こうしたポイントを意識して、お笑いの大会を見るのもいいかもしれません。

それでは今回はこの辺りで記事を締めます。また次回お会いしましょう、さようなら。

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