覇気と自然系の相性の悪さ
自然系の能力者が覇気を使えても、それほど旨味がない。
まず攻撃面だが、かなり噛み合いが悪い。
自然系能力者の真骨頂は大規模の中・遠距離攻撃。
しかし身体に纏って自己強化する覇気は、近接戦闘向き。
結局殴る場合は、自然能力か覇気のどちらか片方で殴る、ということになりがち。
殴る手段のレパートリーは増えるが、それだけである。
近接戦闘×覇気という相乗効果を見せる動物系能力者とは対極に位置する。
自然能力に覇気を纏わせるなどすれば凄まじいパワーになりそうだが…。
一方で防御面はどうか。
流動する身体を持つ自然系能力者が、自分の身体を硬化する手段を得る、というのは実は重要な強化。
新世界編に入り、覇気使いが当たり前に出てくる環境では、
自然系特有の“受け流し能力”は決して過信できるものではない。
しかし自分の身体を覇気によって硬化できるのであれば、
受け流せない覇気攻撃に対しても、覇気で対抗してガードできるようになる。
回避コマンドだけでなく防御コマンドも取れるようになったということだ。
さらには見聞色との相性も良好。
相手の行動を予測して、それに合わせて身体を自然化させることで、
例え覇気攻撃であっても空振りさせることができる。
攻撃面はともかく、防御面では自然系能力者と覇気の相性は良い。
……と言いたいところだが、そんなことはない。
そもそも“覇気”という概念が存在しなければ、自然系が被弾するケースは極めて稀。
覇気が登場したせいでダメージを受ける可能性が生まれ、自然系能力者も覇気に頼って防御する必要が出てきたのである。
自然系が覇気を防御的に使うこと自体は悪くない噛み合いだが、
もしもそもそも覇気がなければ、自然系能力が最強種として幅をきかせていたかもしれない。
まとめ
色々な意味で覇気との相性が悪い自然系。
無敵に近い能力を持つ自然系への対抗策となる技術のため、
相性が悪いのはやむを得ない。
今後、覇気を使いこなす自然系能力者が登場することがあれば激アツである。
それではまた。
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