みなさんこんにちはこんばんはゆきるりです。
今回は関西人が標準語だと思ってる関西弁や、関西人がよく使う言葉について。
関西弁?標準語?
さて日本全国津々浦々、その土地ならではの言葉の文化というものがあると思います。
その中でも最近話題となっているのは「関西ならでは」の言葉。
「これ全国的に通用しないの?」というものから「まあさすがにこれは関西でしか通用しないわな…」というものまで様々です。
関西で生まれ育った私ですら「そんな言い方してる人いるか…?」と思ってしまう言葉も。
それではさっそく見ていきましょう。
遠慮のかたまり
はい、まずはこちら。
「大きなお皿に盛った料理などを複数人で食べた際に最後にひとつだけ残ってしまい、
皆が遠慮して手を出さなくなること。 またはその残された物」を指します。
正直私はこのテーマを取り上げるまで「遠慮のかたまり」を使ったことがありませんでした。
兵庫県で20年以上を過ごしてきたはずなのですが、関西人としての自覚が足りないのかもしれません。
これからはバンバン使っていきたいと思います。
蚊にかまれる
【意味】蚊に刺される
はい、これは幼い頃から関西に住まれる方は染み付いていることでしょう、「蚊に刺される」という意味です。
ちなみに東日本では「食われる」という表現が多いようですね。
果たして蚊は食べているのか噛んでいるのか、関東と関西で熱い議論が交わされることでしょう。
ぐねる
【意味】足をくじく
はい、続いてはこちら。
足が「グネッ」と曲がってしまう状態、つまり「足をくじく、捻挫する」ことを意味します。
同じ意味でも
「足をくじいたわ」と周りに言うと「そうなん?大丈夫?」と心配をされることになりますが
「足をグネッたわ」と周りに言うと「あー痛い痛い(笑)やらかしたな(笑)」となぜか笑い要素が強めの心配をされる可能性が高まるように感じます。
心配をされたいのか笑いを取りたいのか、
その時の気分で使い分けましょう。
アテ
【意味】お酒のつまみ
「お酒のつまみ」を意味するこの言葉。
ただ関西発祥とはいえ、比較的共通言語化している言葉であり「全く聞いたことがない」という人も少なくなりつつあるかもしれません。
関西以外の方でも比較的使いやすく、なおかつ文字数を少なくできるためオススメです。
なにせ「おさけのつまみ」だと7文字も口を動かさなければいけませんが、
「アテ」だと2文字だけで済むんですよ。
いや5文字くらい頑張って喋れよ
さら
【意味】新品、まっさらな状態
新品、つまり何も使われていないまっさらな状態を「さら」と表現します。
A「あー、私の家にさらのティッシュボックスあるから今度貸したるわ」
B「ほんま?嬉しいわぁ、私の家にさらのティッシュボックス無いから困っててん」
というような使い方になります。
ティッシュボックスの貸し借りをするこの謎の会話内容はともかく、
みなさんもぜひ日常会話で使ってみてください。
モータープール
【意味】駐車場
はい、「モータープールとはなんぞや?」「大量のモーターがブチこまれたプールのことかな?」と思われる方もおられるかもしれませんが駐車場です。
もはやそれ以外の何者でもありません。
「○○駐車場」があるように、「○○モータープール」もあるのです。
イキる、いちびる
【意味】調子にのる
はい、いずれも「調子にのる」という事を意味します。
例文としては
「イキんなや」
「最近イキっとるわアイツ」
「好きな子の前やからイキり倒しとるな」
等。
意味が意味ですので、「イキる」という言葉を用いた文章は大体乱暴な物言いになってしまいます。
私もよく「クソイキり野郎やな」と言いそうになさて次の言葉へ行きましょう。
いっちょかみ
【意味】何にでも口を挟む
はい、この人生で一度も使ったことはありませんが何にでも口を挟む事を「いっちょかみ」と言います。
「あそこの奥さんはいっちょかみするからねえ」
というような使い方になります。
えずく
【意味】吐き気を催す
ここは意外と思われる方もおられるのではないでしょうか、「えずく」は関西発祥の言葉です。
これに関しては地域の垣根を超えて使いやすい言葉ですので皆様も是非どうぞ。
ほたえる
【意味】あばれる
文字数も変わらないし「暴れる」って言えば良いのでは
主に「暴れる」事を意味する「ほたえる」という言葉。
「あばれるくん」が関西出身だと「ほたえるくん」になっていた可能性があるわけですね。
何者だよほたえるくん
行きしな
【意味】行きがけ、行く途中
これまで紹介してきた言葉の中でもよく使うのがこの「行きしな」という言葉。
行く途中、行きがけを意味しており、
A「行きしなに○○君に会ったわ」
B「ほんま?アイツいっちょかみしてなかった?」
という使い方になります。
おい「いっちょかみ」をねじ込むな
さぶいぼ
【意味】鳥肌
関西以外の方でも聞いたことはあるでしょうか、
鳥肌を意味する「さぶいぼ」という言葉。
「鳥肌立った」と聞くと「おお…どうしたんだ?なにか凄いことがあったのかな?」という反応になりますが
「さぶいぼ出たわ」と聞くと「おう、そうかそうか 暖かくして寝ろよ」という反応になってしまいます。
ぬくい
【意味】あたたかい
暖かいという意味を表すこの「ぬくい」という言葉。
「冬が終わって外はぬくいなぁ」
「布団の中めっちゃぬくいで」
「学校行くまで家でぬくぬくしとこ」
等、使用機会は非常に多いです。
なおす
【意味】片付ける
「ちゃんと机の上をなおしときよ」等、片付けを意味する「なおす」という言葉。
「修理」や「治療」という意味での「なおす」ではないため注意が必要です。
テレコ
【意味】互い違い、入れ違い
はい、元々は歌舞伎の世界で「2つの異なる筋を交互に展開すること」という意味で使われていた言葉が日常会話へと進出。
じゃあそもそも関西弁じゃないやんけ
例文としてはこちら。
「あんたのシャツ、テレコ(裏表反対)になっとるで」
「このポスター、テレコにならんよう気いつけや」
意識すれば思いのほか使用機会はあります。
ぜひお試しを。
潰れてる
【意味】壊れてる
「この時計潰れてるで」というように壊れていることを意味する「潰れてる」という言葉。
時計がぐしゃぐしゃに圧縮されているというわけでは必ずしもないためご注意を。
ツレ
【意味】友達
はい、ツレは友達を意味する関西の言葉。
これも非常に使う場面が多いですね。
「ボールは友達だよ!」というセリフは「ボールはツレやで!」というコテコテなセリフに、
「友達100人できるかな」は「ツレが100人できるかな」というただの方言ソングに、
「20世紀少年」のラスボス名は「ともだち」ではなく「つれ」というミステリアスさ0の名前になるわけですね。
非常に万能な言葉と言えます。
さて、続いては以下のテーマについて。
関西人の「行けたら行く」「知らんけど」の適当さ
はい、私は生まれも育ちも関西人なのでわかるのですが、
この2つのワードが出るとその話の信憑性については疑ってかかった方が良いです。
例えばこんな時に出る言葉
A「来週の土曜、同期のみんなで映画行くって話出てるんだけど、お前行く?」
B「そうなんや、ちなみにどこの映画館行くん?」
A「あー、最近駅前に出来た○○ちゃう?知らんけど」
B「そうなんや、まあ行けたら行くわ」
はい、この会話の中で「知らんけど」と「行けたら行く」の2大適当ワードが出ましたね。
この場合、誘われている側のBが映画を観に行かないのはもちろん、なんなら誘っているはずのAでさえ観に行かない可能性があります。
それくらい「行けたら行く」と言う人間は「行きません」。
さらにAが話す「どこの映画館に行くのか」についても、文の最後に「知らんけど」が付いてしまった時点で信用するのは危険です。
「知らんけど」というこの言葉には、
「私の言葉を信用したことによって仮に不利益が生じたとしても、それに関する責任は一切取る気はないよ」
「これはただの私の意見であって、イコール事実というわけではないのであしからず」
などの、無限の意味が込められています。
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