はかいのいでんし

「場に出た時、こうげきりょくが グーンと あがるが こんらん じょうたいに なってしまう」効果を持つ、使い捨てアイテムです。
ロマン溢れるアイテムですが、今回はこの「はかいのいでんし」の使い道について現実的に探っていきたいと思います。
はかいのいでんしの使い道
はかいのいでんしの主な使い道はいくつか考えられます。
②特性:たんじゅんのポケモンに持たせて攻撃4段階上昇
③特性:ちどりあしのポケモンに持たせて攻撃・回避率を倍に
④1ターン目からバトンタッチで後続エースをいきなり降臨
⑤特性:ミストメイカー等でミストフィールドを展開した後、はかいのいでんしを持たせたエースを繰り出す
⑥特にギミック無し:単純に高火力ポケモンに持たせて5割勝負(7割勝負)
現在混乱の自傷率は33%となっていますが、破壊の遺伝子が実装された場合は5割に戻ってもおかしくはないかな、と思います。
では、上記の案を一つ一つ見ていきます。
特性:マイペース、ミストメイカーのポケモン
・ミストメイカー:5ターンの間、ミストフィールド状態にする。(地面にいるポケモンに対するドラゴン技の威力が半減。地面にいるポケモンは状態異常にならない。)
特性:マイペースとミストメイカーに該当するポケモンは以下の通り。
A(攻撃)またはS(すばやさ)が高めのポケモンは、括弧内に種族値と、
先制技やバトンタッチを覚える場合はそちらも掲載しています。
「マイペース」「ミストメイカー」一覧
・ヤドン、ヤドラン(A:75、S:30)、ヤドキング(A:75、S:30)
・ガラルヤドン、ガラルヤドラン(A:100、S:30)、ガラルヤドキング
・ベロリンガ、ベロベルト(A:85、S:50)
・ドーブル(A:20、S:75、「バトンタッチ」、「アクアジェット」、「アクセルロック」、「かげうち」、「グラススライダー」、「こおりのつぶて」、「しんくうは」、「しんそく」、「であいがしら」、「でんこうせっか」、「ねこだまし」、「バレットパンチ」、「ふいうち」、「フェイント」、「マッハパンチ」、「みずしゅりけん」)
・ハスボー、ハスブレロ、ルンパッパ(A:70、S:70、「ねこだまし」、「グラススライダー」)
・ドンメル
・バネブー、ブーピッグ(A:45、S:80)
・パッチール(A:60、S:60、「ねこだまし」、「ふいうち」)
・ニャルマー、ブニャット(A:82、S:112、「ねこだまし」、「でんこうせっか」、「ふいうち」)
・チュリネ、ドレディア(A:60、S:90、「グラススライダー(※過去作)」)
・ニャスパー(A:48、S:68、「ねこだまし」)
・カチコール、クレベース(A:117、S:28)
・イワンコ(A:65、S:60、「ふいうち(※過去作)」)
・ドロバンコ、バンバドロ(A:125、S:35)
・イエッサン(A:55、S:85、「ねこだまし」、バトンタッチ」)
・ワッカネズミ(A:50、S:75、「フェイント」、「バトンタッチ」)
・パピモッチ(A:55、S:65、「バトンタッチ」)
・ズピカ(A:31、S:45、「ふいうち」)
・カヌチャン、ナカヌチャン、デカヌチャン(A:75、S:94、「ねこだまし」、「フェイント」)
・ガラルマタドガス(A:90、S:60)
・カプ・レヒレ(A:75、S:85)
考察
はかいのいでんし × マイペースで運用する場合、上記のポケモンが選択肢として上がってきます。
はかいのいでんしのデメリットの混乱をマイペースやミストメイカーで無効にできるため、
実質剣の舞を一度積んだ状態からバトルを始められるのが大きな強み。
特にAやSの種族値が高かったり、先制技を持つマイペースポケモンは大きな脅威になり得ます。
具体的に特に有用そうなのは、バンバドロ、クレベース、デカヌチャン、ブニャット辺り。
一致大爆発が凄まじいことになるベロベルトも面白そうか。
この辺りのポケモンが一致技や先制技を打ってるだけで、相手のPTを荒らせそうではあります。
拘ることなく、最初のターンからそれだけの火力が出せるのは「はかいのいでんし×マイペース」の大きな強みと言えるでしょう。
また、バトンタッチが使えるイエッサン、ワッカネズミ、パピモッチ、ドーブルはバトンパの新たな選択肢になり得るかもしれません。
加速守るバトンを除き、通常は積むターンにどうしても隙がうまれるのですが、
アイテムで積むことができるため1ターン目にいきなりバトンタッチを行うことができます。
相手の攻撃を被弾する回数を極限まで減らすことが出来、かつ相手に行動の余裕を与えないスピードバトンは、それだけで価値があるものと言えます。
では続いて、特性たんじゅんのポケモンを見ていきます。
特性:たんじゅんのポケモン
ドンメル
ビッパ、ビーダル(A:85、S:71、「アクアジェット」、「でんこうせっか」)
コロモリ、ココロモリ(A:57、S:114)
考察
「たんじゅん×はかいのいでんし」の強みはなんと言ってもA 4段階上昇というインパクト。
ビーダルは比較的火力があり、A 4段階上昇からの一致アクジェと石火を打ち分けれるのは良い点。
ココロモリは物理火力はそれほどでもありませんが、速い上にバトンタッチが使えるのが強い。
ただし、マイペースと違い混乱の自傷率を掻い潜らなければ自分が致命傷を負う可能性があるため、ハイリスクハイリターンの構築となりそうです。
特性:ちどりあしのポケモン
ポッポ、ピジョン、ピジョット(A:80、S:101、「でんこうせっか」)
ドードー、ドードリオ(A:110、S:110、「でんこうせっか」)
パッチール(A:60、S:60、「ねこだまし」、「ふいうち」)
ペラップ(A:65、S:91)
バリコオル(A:85、S:70、「バトンタッチ」、「こおりのつぶて」、「ふいうち」、「ねこだまし」)
カラミンゴ(A:115、S:90、「フェイント」)
考察
特性:千鳥足のポケモンのネックであった“能動的に混乱状態になるのが難しい”“即座に特性を起動できない”といった弱点を解決できる「はかいのいでんし」。
はかいのいでんしを持った上記のポケモンは、場に出た時点でA 2段階上昇 & 相手の命中率半減(=回避率2倍)という脅威の状態となります。
混乱で自傷してしまうリスクは依然として存在しますが、
混乱の自傷確率も現在は33%、と低めに設定されていることは追い風。
なにより、自傷確率33%というリスクを背負っても、
攻撃2倍・回避2倍でバトルを始められる恩恵は大きい。
はかいのいでんしは特性:千鳥足の起動トリガーとしてあまりにも優秀なアイテムなため、上記のポケモンを千鳥足として使う人は一定数出てくるのではないでしょうか。
マイペース/たんじゅん/ちどりあし
「はかいのいでんし」と特に相性の良い3つの特性を見ていきました。
安定感の高い「マイペース」、
ハイリスクハイリターンな「たんじゅん」、
混乱と命中半減により運ゲーが加速する「ちどりあし」と、
噛み合い方は三者三様。
どれも面白そうなので「使ってみたい」と思わされる特性たちです。
ミストフィールドを張って「はかいのいでんし」持ちを降臨
さて、先程は特性「ミストメイカー」のポケモンを見ていきましたが、これを活かした“高い汎用性を持つ強力なコンボ”が存在します。
それが、ミストフィールドを張った後に「はかいのいでんし」持ちのポケモンを降臨させる、というもの。
この方法を取れば、特性・マイペースやミストメイカーのポケモンでなくても、
混乱することなくA 2段階上昇状態になることができます。
実際に「はかいのいでんし」が実装された場合、この組み合わせで採用されるケースもかなりあるのではないでしょうか。

ミストメイカー持ちに脱出ボタンを持たせて、後続にはかいのいでんし持ち高火力アタッカーを置いてるだけでも強そう。
もし破壊の遺伝子が実装される場合は、「ミストフィールドで混乱は防げない」「混乱の自傷率は50%」という仕様に戻るかもしれません。
その他、上記の特性ほどではないものの相性が良い特性
ちからもち・はりきり等
ただでさえ高いAをさらに強化していく。
筋肉特化型。
わるいてぐせ、マジシャン
“持ち物を持っていない状態”を能動的に作り出せるため、安定して特性の発動を見込める。
これらの特性を持つポケモンに「はかいのいでんし」を持たせ、ミストフィールドを展開してから繰り出すことで大きなシナジーを生み出すことができる。
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