順番に順番に
このヴァニラ・アイスの暗黒空間にバラまいてやる”
クリーム
暗黒空間に通じている大きな口が特徴的なスタンド。
この口に飲み込まれたものは、クリームとクリームのスタンド使い以外すべて暗黒空間に消しとばされ粉微塵となる。
防御の類が基本的に意味を成さず、どれほど硬い鎧を纏っていても問答無用で“ガオン”されてしまう。
ほぼあらゆる能力に対抗できるジョーカー的な存在であり、破壊力という点では他の追随を許さない。
あらゆるスタンドの中でも屈指の破壊力を持つスタンドであると同時に、
極めて高い防御力を誇る能力でもある。
その最大の理由は、クリームにスタンド使い自身を飲み込ませることで、一種の無敵状態になれる点。
球体となった状態に対し攻撃をしても、ダメージは与えられないどころかむしろ攻撃ごと暗黒空間に消しとばされてしまう。
極端な話、暗黒空間に引きこもり続けているだけでまともにダメージを与えられることがなくなる。
さらに、この状態ではクリームやクリームの使い手の存在ごと暗黒空間に飲み込まれているためか、姿や気配、匂いを知覚されなくなる。
相手に攻撃の軌道を読まれなくなることはもちろん、
“何もないはずの場所に即死攻撃が埋まっている”…という罠を仕掛けることも出来るため、
この隠密能力はクリームの凶悪性を大きく引き上げている。
この状態で建物の出入り口にスタンバイしておけば、何も知らずに出入りしようとした人間達を数多く暗黒空間送りに出来るだろう。
なお、空間に干渉する能力として似たスタンドに【ザ・ハンド】が存在する。
クリームは空間上の物を粉微塵にしているのに対し、
ザ・ハンドは空間ごと削り取って無くしてしまっている。
暗黒空間に引きこもっている状態のクリームも“暗黒空間ごと”削り取られる恐れがあるため、
ザ・ハンドは数少ないクリーム対策となり得るスタンドと言える。
色々と触れてきたが、総じて戦闘面では圧倒的なパワーを持つのがクリームというスタンドである。
類似するスタンドであるザ・ハンドと比べても、防御性能や隠密能力という点で上回っている。
難点は、球体時には周囲の状況を感知できない点。
「今周りでは何が起きているのか」を把握するためには、一旦口から顔を覗かせなければならない。
そこを突かれる恐れがあるのが、クリームの数少ない隙と言える。
最強のスタンドは何か、という議論では高確率で顔を出すスタンド。
極めて凶悪な能力であることに疑いようはなく、本編でもその恐ろしさを存分に読者に実感させた。
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