みなさんこんにちはこんばんはゆきるりです。
今回は「ネッシー」について。
この記事をわざわざ開いて読んでいるみなさんに改めて説明は必要ないかもしれませんが、
一応ネッシーの概要について。
ネッシーとは
そもそもネッシーとはイギリス、スコットランドに存在するネス湖で目撃された未確認生物のことです。
現在のようにネットが普及する以前、
TVではネッシーを代表とする未確認生物を取り上げて大騒ぎしていた時代もありましたね。
個人的にそういった番組がなくなるのは少し寂しい気もします。
目撃情報
そしてネッシーに関する目撃情報は主に1930年代以降に多くあがりました。
とはいえそのほとんどは不自然にトリミングされたりといった捏造や、あるいは既知の大型生物や流木などをネッシーと誤認したものであったりと、
ネッシーの存在を確定付けるものではありませんでした。
中でも衝撃なのはいわゆる「外科医の写真」。
外科医の写真
「見たことがある!」「ネッシーと言えばこれ」と言う方も多いのではないでしょうか。
これはロンドンのとある外科医が1934年の早朝、友人と共に鳥を撮影しようとネス湖に訪れた際に
突如湖面に現れた「ネッシー」を撮影した時の写真、とされていました。
しかしそれから40年近く経った1993年、外科医の知人が「この写真は捏造だった」と告白したのです。
「はじめはエイプリルフールのジョークのつもりだった」らしいですが、
想像以上にネッシー人気が過熱してしまった結果引くに引けなかった様子。
確かに「実はこれ全部嘘でした」なんて言えませんね。
ネッシーは居るのか居ないのか
では実際にネッシーは居る可能性はどの程度あるのか?
ではまずは「ネッシーがいないかもしれない」根拠から見ていきましょう。
そもそも竜脚類ではない
20世紀後半の研究ではそれまでは水中で生息している、とされていた大型の竜脚類は実際は陸生だったことが明らかになっています。
そのためそれまで定説とされていた「ネッシーは大型竜脚類の生き残り」説はその信憑性を落とす形となりました。
ネッシーかと思ったら違ったケース
他にも「大型の動くものをネッシーと誤認した」ケースも多く挙がっています。
例えば発見情報が挙げられていた当時はサーカス団のゾウがネス湖の水辺に立ち寄っていたという記録があり、
「そのゾウとネッシーを見間違えたのではないか」との説もあります。
ゾウの鼻とネッシーの首が似ているため、確かにしっかり確認しないと間違える可能性もあります。
それでも「言うほどゾウとネッシーを見間違えるか…?」という疑問はありますが、
私も路上で「白い猫が居る」と思って駆け寄ったら風になびいてるスーパーのレジ袋だった、という悲しい過去があるので何とも言えません。
またネス湖の波や流木をネッシーが移動した痕跡であると誤認したのでは、という説もあります。
ネス湖の湖面の波は比較的高いものであり、それらに乗って流木が現れると、
「ネス湖にネッシーがいる」という先入観もあり、
確かに怪獣がそこにいるかのように錯覚するかもしれません。
実際ネス湖の船乗りがネッシーを目撃した、という例はほとんどなく、
目撃例の多くは観光客によるもの。
その地をあまり知らない方ほど、ネッシーの存在を煽っていたのかもしれません。
地形からの考察
ネス湖の地域は約11000年前まで氷河に覆われており、ネス湖が出来たのはこの氷河が溶けたためです。
そのため、約6500万年前に絶滅したとされるネッシーをはじめとする首長竜などの大型爬虫類がネス湖で生き延びている可能性は考えにくいです。
またネス湖が海と繋がったことで大型の爬虫類がネス湖に住み着いた、という仮説もありますが
調査ではネス湖地域の氷河が溶け出して以降に海水がネス湖に入り込んだ痕跡は見つかっていません。
周囲の川から泥炭が流入するネス湖では透明度がわずか3cm程しかないため、
食物連鎖の底辺となる植物性プランクトンが極めて少ない事もあり、それを裏付けるようにネス湖の魚類の生息数は少ない状態。
ましてやネッシーのような10mを超えるほどの大型の肉食獣では生存し続けるのは困難な環境にあります。
さらに爬虫類が繁殖するには最低でも30体以上のネッシーが必要となるため、
それほどの個体数がいるのであれば今頃バンバン発見されてもはや未確認生物ではありません。
更に大規模なローラー作戦でも大型生物が発見されておらず、大型生物が住み着けるような洞窟も見つかりませんでした。
生物的、及び環境的側面から見ても「ネス湖でネッシーを発見する」のはやや厳しいかもしれません。
ロマン
とはいえあくまでこれはネス湖に限定した場合。
他の湖ではひょっとすると我々がまだ見ぬネッシーが潜んでいるかもしれません。
そうなるとネス湖とは関係がなくなるため呼称もネッシーではなくなってしまいますが。
それではまた次回お会いしましょう、さようなら。
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