概要
マッサージ療法は、筋肉など身体の軟部組織を操作する方法である。痛みなどの健康問題の管理や、心身の健康維持を目的として使われる。歴史的に多くの文化で行われてきた。[1]
マッサージ療法には多くの技法がある。欧米で一般的なスウェディッシュマッサージのほか、スポーツマッサージ、筋けいれんの軽減など特定の目的を持つ臨床マッサージ、指圧や推拿など東アジア由来の方法も含まれる。[1]
痛みに対する研究
腰痛では、短期的に痛みを軽減する可能性があるが、研究の質は低く、確実性は高くない。2017年の米国内科医師会ガイドラインでは、急性・亜急性腰痛の選択肢には含まれたが、慢性腰痛の選択肢には含まれなかった。[1]
首や肩の痛みでは短期的な改善がみられる可能性がある。変形性膝関節症についても、研究数は少ないものの短期的な痛みの軽減を示す研究がある。[1]
頭痛については研究数が少なく、結果も一致していない。片頭痛や緊張型頭痛で改善を示した研究がある一方、比較対象との差がみられなかった研究もある。[1]
その他の研究
線維筋痛症では、5週間以上継続したマッサージで痛み、不安、抑うつが改善したという解析がある。がん患者の支持療法としても研究されているが、痛みや不安を軽減する根拠の質は非常に低く、結果は一貫していない。[1]
安全性・注意点
マッサージ療法による有害事象のリスクは全体として低いと考えられている。ただし、血栓、神経損傷、骨折などの重い有害事象がまれに報告されている。強い圧を加える手技や、けがのリスクが高い人では特に注意が必要である。[1]