特徴
高齢者では転倒など比較的小さな外力で生じることが多く、若年者では高エネルギー外傷やスポーツに伴って発生することがある。大腿骨頭への主要な血流は頸部周囲を走行するため、転位の大きい骨折ほど血流障害が重要な問題となる。[1]
診断
股関節痛、荷重困難、下肢の短縮や外旋などを確認し、まずX線で評価する。X線で明瞭でなくても臨床的に疑いが強い場合には、MRIなど追加画像検査が必要になることがある。[1]
治療
治療法は年齢、活動性、骨折の転位、骨質、全身状態などにより異なる。若年者では骨頭温存を重視した整復・固定、高齢者や転位骨折では人工骨頭・人工股関節を含む治療が検討される。[1]
主な合併症
大腿骨頸部は大腿骨頭への血流と近接しているため、転位した骨折では骨頭壊死や偽関節が問題となる。とくに若年者では骨頭を温存するため、解剖学的な整復と安定した固定を早期に得ることが重要となる。[1]