病態と症状
主に長母指外転筋腱と短母指伸筋腱を包む腱鞘が肥厚し、橈骨茎状突起付近の線維性トンネル内で腱が動きにくくなる。親指の動きや手首の橈屈・尺屈で痛みが増え、手首の親指側に圧痛や腫れを認めることがある。妊娠後期や産後の女性にも多い。[1]
診断
診断は病歴と診察が中心で、Finkelsteinテストなどの誘発試験が用いられる。X線は他の骨・関節疾患を除外するために使われることがあり、超音波は第1背側区画内の隔壁を確認し、注射や手術の計画に役立つ。[1]
治療
症状が続く場合は、取り外し可能な装具、抗炎症薬、腱鞘内へのステロイド注射などが用いられる。保存療法で十分な改善が得られない場合には、第1背側区画を開放する手術が選択される。[1]