エボラ出血熱とは
特徴
エボラウイルスにより引き起こされる。
他の多くのウイルスと異なるのが驚異的な感染力の高さ。
デコイ(囮)を放つことで免疫系を撹乱、生体の防御機構をすり抜けてしまうことができる。
更に体細胞を構成するタンパク質を分解することで毒性を発揮する点も特徴。
免疫系を操作し血管を攻撃させ破壊、全身の臓器を蝕んでいく。
感染経路
接触感染
エボラ出血熱に感染した患者の分泌物、吐物・排泄物に触れることにより感染する、というもの。
十分な隔離措置が行われていれば感染の恐れはない。
またウイルスは湿った地中で生き延びる性質があるため、
できる限り地面に触れないよう注意し、地面に触れたところは消毒する必要がある。
飛沫感染
空気感染の恐れはないものの、
何らかの要因によって咳やくしゃみをした場合の飛沫を受けて感染リスクは存在する。
エボラ出血熱自体には咳やくしゃみといった症状はないものの、十分に注意が必要である。
潜伏期
2日~21日以上
症状
突発的に発症するのが特徴。
症状としては発熱、倦怠感、食欲低下、頭痛、嘔吐、下痢、腹痛など。
重症の場合は神経症状、出血症状、血圧低下などが見られ、死亡に至る。
致死率は(ウイルスによって異なるものの)高いものでは80-90%にまでのぼる。
回復しても関節痛、視力障害、聴力障害などの後遺症が見られる場合もある。
診断
血液、咽頭拭い液、尿から病原体や病原体、病原体の抗原又は遺伝子の検出、血清から抗体の検出
治療
対症療法
予防
接触感染対策
傷口や粘膜にウイルスが入らないようにする必要がある。
そのためエボラ出血熱の感染が考えられる地域等では出来るだけ何かに触れることは避け、
何かに触れた場合は消毒し、また自分の目や鼻等に触れないように注意することが重要である。
マスクや手袋も有効ではあるが、ウイルスが付着している恐れのある表面には触らないよう注意が必要である。
飛沫感染対策
上述した通り、エボラ出血熱自体には咳やくしゃみといった症状は無いものの、他の要因によって咳やくしゃみが生じた場合に飛沫を受け感染を起こす可能性は存在する。
エボラ出血熱の感染が疑われる人物が付近に居る場合はその点にも注意が必要である。
流行している地域や洞窟への旅行を控える
流行地域への旅行はもちろんのこと、
野生の発生源としてコウモリが挙げられており、コウモリが棲む洞窟への進入も控えるべきである。
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