【最弱タイプ候補】むしタイプはどうすれば救済できるのか【ポケモン】

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むしタイプの地位を向上させるには

今回は、ポケモンにおいて最弱の呼び声もある“むしタイプ”が、今後どういうテコ入れをされればある程度の地位になるのかを考えていく。
まず現状の問題点。

攻撃面の需要が少ない

むしタイプが弱点をつけるのはエスパー、あく、くさタイプの3種。
3つの弱点をつけるのは決して少ない方ではないが、問題は攻撃を半減される数にある。

ほのお、かくとう、どく、ひこう、ゴースト、はがね、フェアリーと実に7タイプに攻撃を半減されてしまう。

ほのおやひこうなど、虫が不利な理由が何となく分かりそうなタイプもあれば、
ゴーストやフェアリーなど、“なぜ虫が半減されるのか”の理屈がわからないタイプもある。

ゴーストに関しては、ノーマルや格闘を無効にできるタイプのため「生き物感のあるタイプは無効にできる」という理屈なのかもしれない。それならまだ納得はできる(その割にドラゴンタイプはゴーストに等倍で入るが)。
一方のフェアリータイプに関してはかなり理屈を見つけるのが難しい。
そもそも環境調整のために現れたタイプのはずだが、第五世代当時暴れていたドラゴンやかくとうならともかく、それらのついでにむし技も半減されてしまっている。
むし技が一体何をしたというのか。

とにかく半減されるタイプがあまりに多く、なんなら四分の一にされることもザラにある。

純粋な攻撃範囲は、全18タイプの中でも最下位を争うレベルと言ってしまっていいだろう。

例えば6世代から強力なフェアリータイプが登場し、環境に増加した。

そうすると、フェアリータイプに強いどくタイプやはがねタイプの需要も増える。

フェアリーとはがねタイプが増えれば、それらに強いほのおタイプも増える。

こうして環境のサイクルが回っていくのだが、問題はフェアリー、どく、はがね、ほのおタイプのいずれにも虫タイプの技が半減されてしまうことである。

フェアリータイプと、フェアリー対策のどく・はがね・ほのおポケモンによって、むしタイプはついでのように対応されてしまう。あまりにも貧弱な攻撃性能である。

また、むしタイプの技を使いたい仮想敵がないのも攻撃面で不遇な要因の一つである。

弱点をつける3タイプも、耐性が多くなかったり弱点がつきやすいタイプだったりと、
わざわざ虫タイプで攻撃しなくても、他のタイプのサブウェポンで間に合う」という事態になりやすい。

せめてむしタイプで四倍弱点をつける複合タイプの600族でもいれば独自の需要はあったかもしれないがそういったことはないため、
基本的にタイプ一致以外で使われるのはとんぼがえりくらい、というのが現状である。

とこんな感じで虫技の攻撃の通りの悪さはタイプの中でもトップクラス。
ランクマッチ用に普通にパーティを組んでいるだけで、自然と虫技が一貫しない構築が出来上がるほど。

また、むしタイプは高威力技にも恵まれない。
ねばねばネットや蝶の舞など、他のタイプが中々覚えない優秀な補助技がある一方で、
威力3桁の攻撃技はメガホーンに限られる。
そもそもむしタイプの技自体が少なく、攻撃にしても補助にしても選択肢が限られる。

純粋なアタッカーとしては止まりやすくかつ火力不足のため、
上述した蝶の舞やねばねばネット、あるいは優秀な複合タイプに攻撃面を助けてもらっているのが現状のむしタイプである。

防御面も悪くはないように見えて…

一方でむしタイプの防御面はどうだろうか。
弱点の数は ひこう・ほのお・いわの3つ、
耐性はくさ・かくとう・じめんの3つ。
まず、弱点に関して。
弱点をつかれる数が3つというのはこれはちょうど中間、
良くもなければ悪くもない、といった辺り。

しかし弱点がサブウェポンとして人気なタイプである、という点が厳しい。
いわ・ほのおは範囲が優秀であり、
攻撃範囲の補完や、環境にいる仮想敵を倒すことを目的として、サブウェポンとして採用されるケースが多い。

ひこうタイプ意識の岩技や、はがねタイプ意識の炎技が虫タイプにも刺さってしまうため、

“環境にいるポケモンのついで”に狩られてしまうのが現状である。

また、ひこうタイプが弱点であることが、不利にはたらく環境もこれまで少なくはなかった。
はやてのつばさファイアローが現役だった六世代や、ダイジェットが飛んでくる八世代は、
立ち回りに窮屈を強いられた。

さらにステルスロックが抜群で入るのも痛い。
むしタイプの複合はいわタイプの技が四倍で入るものも少なくなく、
ステロを挑発で止めたりあつぞこブーツをしていないと、場に出しただけでHPの半分が消し飛ぶということもザラである。

一方、むしタイプの耐性は くさ・かくとう・じめんの3つ。
攻撃技としてメジャーなじめん・かくとうを半減できたり、
サブウェポンの少ないくさタイプに強気に出ていけるのは良い点である。
が、それらのポケモンがサブウェポンとして岩技や炎技を持っている可能性が極めて高いのが難点

特にじめん+いわ、かくとう+いわの攻撃範囲は一種のテンプレのようにもなっており、
範囲補完のついでに狩られてしまいかねない。

せっかく格闘・じめんポケモンに繰り出せてもいわ・ほのお技を撃たれて、殴り合いの末負けてしまうことは珍しくない。

一方のむしタイプ側がじめん・かくとうタイプに対して大打撃を与える技は多くないため、その点も耐性の微妙さに拍車をかける。

また、なぜか飛行タイプが耐性丸かぶり、どころか劣化になっているのも気になる点。
むしタイプがくさ・かくとう・じめんを半減にするのに対し、
飛行タイプはくさ・かくとうだけでなく虫まで半減、挙句の果てにじめん技を無効化してしまう。

弱点を突かれる範囲が異なるので厳密には完全劣化というわけではないが、
ひこうタイプの場合、攻撃性能において最強の部類に入るじめん技を無効化できるアドバンテージは大きい。

固有の性能に乏しい

さらに、むしタイプは“タイプ固有の特性”が存在しないのも厳しい点。

くさタイプのように粉技を無効化したり、
あくタイプのようにいたずらごころに対抗できたり、
いわやこおり、はのおやみずタイプのように天候下で影響を受けたり、
ほのお・でんき・どく・こおりのように状態異常に耐性をもっていたり、
ノーマル・ゴースト・はがね・じめん・ひこう・あく・フェアリーのように、特定のタイプを無効化できるわけではない。

“むしタイプとして採用する意義”が見出しにくく、
むしタイプを採用したい時が基本的に生まれにくい。

優秀な複合タイプや技に頼らざるを得ないのが現状である。

どうすればむしタイプが“強タイプ”になれるのか

ここからは“どうすればむしタイプが強タイプになれるのか”を見ていく。

具体的には以下の方法が挙げられる。

・タイプ相性の見直し
・タイプとしての特徴の追加
・技の追加
・高種族値の追加

これらを現実的なラインで考えていきたい。

まずはタイプ相性の見直し。
例えば、六世代に入る際はゴースト・あく・はがねの相性が見直されたことがある。
(ただし、これはフェアリータイプが六世代から追加されるため、フェアリーに強いはがねタイプがある程度の力に落ち着くよう調整した部分はあると思うが。)

ともかく、現状不遇なむしタイプの相性が上方修正される…というのは無い話でもないと思うので、それを考えていく。

むしタイプの相性

【虫タイプで攻撃】

弱点をつける:くさ、エスパー、あく
いまひとつにされる:ほのお、かくとう、どく、ひこう、ゴースト、はがね、フェアリー

【虫タイプで防御】

いまひとつにできる:くさ、かくとう、じめん
弱点をつかれる:ほのお、いわ、ひこう


 

まず、先ほども触れた通り「むし→フェアリー」の相性は見直したい。
これで何かが劇的に変わるわけではないが、環境に多いフェアリータイプで安易に受けに出せない状況は作っておいて損はない。
相性の理屈も比較的謎な部類なので、ここの半減が消えても驚かない。

また、「むし→ゴースト」への相性も見直したい。
これも、環境に多いゴーストタイプに等倍で通るようにはしておきたい。
ゴーストタイプ側も、現状むし技で攻めてこられて困ることはそれほど無いだろう。

この相性変化の結果、ゴーストタイプの耐性は無効2つ、いまひとつ1つになるが、それでも依然として優秀なため問題はないだろう。

ゴースト・フェアリーは現状環境でも上位に位置するタイプのため、多少耐性を変更しても一気に没落することはないだろう、という判断である。

この結果、むしタイプの相性はこうなった。

弱点をつける:くさ、エスパー、あく
いまひとつにされる:ほのお、かくとう、どく、ひこう、はがね

これでもいまひとつにされる数は多い。

本当ならもう少し等倍の範囲を広げたいが、
ほのお、どく、ひこう、はがねに対して虫技がいまひとつになる理屈は理解できるし、
かくとうに対しては等倍にしても良いが、そうすると今度はかくとうタイプの耐性が2つだけになってしまい、
むしタイプを救済できる代わりにかくとうタイプが悲惨なことになってしまう

そのため、むしタイプの最も厳しい課題である「こうかはいまひとつ」の数は、現状の7から5に減らすのが最も現実的なラインだと判断した。

あとは出来れば効果抜群の範囲をもう一つ増やしたいが、それはおそらく新タイプでも来ない限り無い話だろう。
仮に修正できるとしても、虫タイプが有利を取れそうなタイプが思いつかない。
正直「むし→あく」も相当頑張って設定した相性な気はする。
(某特撮ヒーローが元ネタでは無いか、と言われていたり、
「むしの不可解な動きが、悪の心を惑わす」など色々な説があるが)

1番可能性があったのは、「むし→フェアリー」が抜群になる路線。
理屈的にも“むしタイプの不可解な動きが、フェアリーの無垢な心を惑わす”とか“森の仲間であるむしタイプは、フェアリーの弱点を知り尽くしている”など、
なんとか理由付けできなくも無い。

現状弱点が2つ、耐性が4つのフェアリーが、
弱点3つ、耐性3つになるのは痛手かもしれないが、
そもそもが優秀過ぎたという説もなくはない。
むし技自体マイナーなため、
フェアリーが弱点3つ、耐性3つになったとしても没落するというのも考えづらい。
というかフェアリーは弱点タイプが全てマイナー寄りのため、
弱点3つのタイプの中では十分優秀な部類である。
むしがフェアリーに等倍になった場合、「フェアリー/あく」や「フェアリー/エスパー」、
ウルガモスを受けていたマリルリなどは耐久面で気にする事情が増えて少し困るくらいか。

むしタイプが抜群の範囲を作るならここだと思うのだが、
正直「むし→フェアリー」が等倍になることはあっても、抜群になることはおそらくないので、
この案は下げることにする。

というわけで、攻撃範囲に関しては以下が現実的に底上げできるラインだろう。

抜群:くさ、エスパー、あく
半減:ほのお、かくとう、どく、ひこう、はがね

正直強い気は全くしない。
抜群の範囲は少なく、かつマイナー寄り、
依然として多くのタイプに半減にされる。
こうなると、防御面で大幅に改善するしか虫タイプが強キャラになる道はなくなる。

防御面

いまひとつにできる:くさ、かくとう、じめん
弱点をつかれる:ほのお、いわ、ひこう

防御面に関してはめちゃくちゃ酷い、というわけでは無い。
特に半減の範囲は優秀で、物理技を多く止めることが出来る。
問題は弱点を突かれる範囲がメジャーなタイプ揃いであり、止めたはずの相手にサブウェポンで対応されること、
そして半減の範囲が飛行と丸かぶりのためむしタイプのアイデンティティが確立しづらいこと。

まず弱点を減らす方法で考えてみたいが、正直減らしようがない気がする。
ほのおやひこうに弱い理由はわかるし、岩を落とされれば虫が潰れるという理屈も通る。
なんなら氷とか鋼とか、もっと色んな弱点があってもおかしくない気すらしてくる。
岩に潰されるなら鋼にも潰されるだろう。
冬は虫がその影を潜めるから氷弱点が生まれてもおかしくない。

というわけで、弱点を減らす方法を考えていると何故か弱点が増える気しかしなくなってきたので、
耐性を増やす方向で考えようと思う。
攻撃範囲に恵まれないむしタイプが這い上がるには、これが1番現実的な気がする。

というわけで耐性の範囲について改めて。

いまひとつにできる:くさ、かくとう、じめん

何度も触れているが、ここに関しては飛行の完全劣化のため差別化という意味でも改善しておきたいところだ。

まず、全タイプの中からむしタイプに攻撃が通らなさそうなタイプを、イメージしながらみていく。

ノーマル、通りそう。ただ一方で、「多くの人は虫が嫌いなので、半減!」という理屈に出来なくもない…のか?
でんき、通りそう
こおり、通る
どく、通りそう

エスパー、ここは可能性はあるか。しかしエスパーもマイナータイプのため、ここの相性を変えてもむしタイプがそれほど救済されない割にエスパーは更に没落してしまう。

むしタイプ、まあ半減でもいい気がする。
ゴースト、通らなくてもおかしくないか。「むしの心を感じさせない動きが、霊を惑わす」という無敵の理屈があるため(何度出すんだこの理屈)、半減になってもおかしくはない…のか?

ドラゴン、通らない理屈があまり無さそう
あく、これもそんなに通らない理屈がなさそう。ただ相性的に明確に有利をつけてあげても良いかもしれない。あくの範囲が狭まるのがネック。
フェアリー、これは半減でも良いのかギリギリのライン。フェアリーの技範囲が狭まる気がするのがネック。

というわけで見ていったが、
イメージ的にむしタイプが半減にできる可能性があるのはノーマル、エスパー、むし、あく、フェアリー。

他タイプへの影響はおいといて、仮にこれらが全て半減にできたとするなら虫タイプの耐性はこうなる。

弱点:ほのお、ひこう、いわ
いまひとつにできる:ノーマル、くさ、かくとう、むし、じめん、エスパー、ゴースト、あく、フェアリー

流石にこれはかなりの強化だろう。
…が、こんなに一気に半減の範囲が増えるのも現実的ではないので、
タイプを絞っていきたいと思う。

「エスパー→むし」は等倍のままでいいだろう。
マイナーなエスパーの攻撃を半減に出来ても虫タイプにそれほど恩恵は無いし、
なによりエスパータイプがあまりに苦しい相性になってしまう。

他のタイプの攻撃技に関しては現状、

ノーマルは2つのタイプに半減され、1つのタイプに無効にされる。
ゴーストは2つのタイプに抜群をとれ、1つのタイプに半減され、1つのタイプに無効にされる。
あくタイプは2つのタイプに抜群をとれ、3つのタイプに半減される。
フェアリータイプは3つのタイプに抜群をとれ、3つのタイプに半減される。

ちなみに現状のむしタイプは、3つのタイプに抜群をとれ、7つのタイプに半減される。改めて恐るべき通りの悪さである。

この中では比較的「フェアリー→むし」は半減にできる気がする。理屈も通るので、ここの耐性は変えても良いか。

「ノーマル→むし」は半減にしたいような、そうでもないような…
正直、のしかかりやすてみタックルを虫が半減にする絵面が浮かばないが、
硬い甲殻を持つものもいるから不思議ではない…?
ただノーマルタイプは抜群が取れない代わりに等倍範囲が広い、というのが一つの個性でもあるとおもうので、ここは等倍のままにしたい。

「むし→むし」は正直等倍でも半減でもどちらでもいいのだが、耐久寄りのタイプ相性にするために半減にしても良いか。

攻撃範囲が被っているゴーストとあくは、どちらか一方だけの相性を変更してしまうとバランスが崩れる恐れがある。
やるなら六世代の時のように「はがねに対して、ゴースト・あく両方とも等倍」というように、2つ同時に変更すべきである。

…が、新しい世代で「むしタイプに対するフェアリー技とむし技が半減、さらにゴースト技とあく技も半減!」というのはさすがに考えづらい。
重度のむしタイプフェチがゲーム開発に参加でもしていない限り、起こり得ないだろう。

というわけで、もしこれらの耐性が実現した場合は以下の状態である。

弱点:ほのお、ひこう、いわ
いまひとつにできる:くさ、かくとう、じめん、むし、フェアリー

耐性の数は5つ、どくタイプと並んで3位タイである
ただし半減の範囲は飛行のほぼ劣化のため、
フェアリー半減という点をどう活かすかがひこうタイプとの差別化に重要な相性変更となった。

というわけで、こんないのきじにおける最終的なむしタイプの相性改善案は下記。

【攻撃面】
変更前…抜群:3、半減:7
変更後…抜群:3、半減:5
抜群:くさ、エスパー、あく
半減にされる:ほのお、かくとう、どく、ひこう、はがね
【防御面】
変更前…弱点:3、半減:3
変更後…弱点:3、半減:5
弱点を突かれる:ほのお、ひこう、いわ
半減にできる:くさ、かくとう、じめん、むし、フェアリー
当然使いやすくはなっているはずなのだが、強タイプかと言われると首を横に振らざるを得ない。

というわけで、続いて「タイプとしての特徴の追加」を見てみたいと思う。

タイプとしての特徴の追加

要は、粉技を無効にできたり、砂嵐の時に特防が上がったり、特定の状態異常に耐性を持っていたり、みたいなアレである。

例えば状態異常耐性辺りが考えやすい。

とはいえ、やけどやどく、まひやこおり耐性は他のタイプが持っている。

残ったねむり状態に関しても、虫タイプが耐性をもつ理由のイメージができない。

むしタイプがあり得そうなところで言うと、「混乱無効」辺りだろうか。
“虫は思考が混乱することはない”という理屈である。

とはいえ正直混乱自体かつての世代と比べるとそれほど強力な状態異常ではなくなっており、混乱技を仕掛けてくるポケモンも少ないので、
“混乱を無効化できるようにしよう”と仕様変更される可能性も薄ければ、その恩恵もない気はする。

むし・ドラゴン複合が新しく実装されて、げきりんが撃ちやすくなるとか、
むし・くさ複合で花びらの舞を撃ちやすくなる、くらいか。

あるいは混乱の仕様が変更された上で、強力な混乱技が実装されたりといったことがないと、強い性質ではない。

ちょうはつ・アンコール無効辺りはどうだろうか。
「虫にメンタル攻撃は効かない」という理屈である。
むしタイプを生かすにはどうしても補助技ありきになるため、これ自体はそんなに悪くないタイプ特性に思える。
安心して蝶の舞を積んだり、ねばねばネットを撒いたり出来るようになるため、多くの虫ポケモンが恩恵を受ける。
アンコール・ちょうはつを使うポケモンは数多いため、それらに対してハメられることなく動けるのは虫タイプにとって大きなアドバンテージである。

割と可能性としてあり得るラインな気はするため、タイプとしての特徴は「ちょうはつ・アンコール等のメンタルに影響を及ぼす技を受けない」が望ましい、としておく。

むし技の追加

続いて「技の追加」。
虫技はレパートリーが少なく、その中で環境で使えるものはさらに一握りである。

とはいえ単純な高火力技だけを貰っても、虫タイプの範囲では満足に生かしようがないため、
どちらかというと補助技か、変わった追加効果を持つ攻撃技の方が求められる。

例えば“フリーズドライの虫版”である。
現状で虫技が半減される ほのお、かくとう、どく、ひこう、はがね、フェアリー、ゴーストのいずれかのタイプへの相性を逆転できたら、虫タイプ独自の強みになり得る。

上記のタイプで現環境に多いメジャーポケモンの場合、虫版フリーズドライの倍率は以下の通り。


 

ほのお:テツノドクガ(1倍)、ラウドボーン(1倍)、ウルガモス(2倍)、コータス(2倍)、ソウブレイズ(1倍)、ヒートロトム(2倍)、グレンアルマ(4倍)、ウインディ(2倍)、炎ケンタロス(1倍)、ファイアロー(1倍)

かくとう:テツノブジン(1倍)、テツノカイナ(2倍)、コノヨザル(1倍)、イダイナキバ(2倍)、キノガッサ(4倍)、チヲハウハネ(2倍)、パーモット(2倍)、ウェーニバル(2倍)、エルレイド(4倍)、ルカリオ(1倍)、炎ケンタロス(1倍)、ハリテヤマ(2倍)

ひこう:カイリュー(2倍)、アーマーガア(1倍)、ボーマンダ(2倍)、ギャラドス(2倍)、テツノコウベ(4倍)、ペリッパー(2倍)、フワライド(1倍)、タイカイデン(2倍)、ムクホーク(2倍)、ファイアロー(1倍)

ゴースト:ハバタクカミ(1倍)、ラウドボーン(1倍)、ドラパルト(2倍)、ミミッキュ(1倍)、コノヨザル(1倍)、ソウブレイズ(1倍)、ゲンガー(1倍)、ポットデス(2倍)、フワライド(1倍)、ハカドッグ(2倍)、ヤミラミ(4倍)

どく:テツノドクガ(1倍)、ドオー(2倍)、キラフロル(2倍)、ゲンガー(1倍)、モロバレル(4倍)、ドヒドイデ(2倍)

はがね:サーフゴー(1倍)、ドドゲザン(4倍)、ハッサム(2倍)、アーマーガア(1倍)、ジバコイル(2倍)、デカヌチャン(1倍)、テツノワダチ(2倍)、ルカリオ(1倍)、ミミズズ(2倍)、ドータクン(4倍)、クレッフィ(1倍)

フェアリー:ハバタクカミ(1倍)、テツノブジン(1倍)、ミミッキュ(1倍)、サケブシッポ(4倍)、デカヌチャン(1倍)、マリルリ(2倍)、オーロンゲ(4倍)、ニンフィア(2倍)、ブリムオン(4倍)、サーナイト(4倍)、クレッフィ(1倍)


虫版フリーズドライがあった場合の倍率の傾向は各タイプごとにまちまちである。

基本的には2倍が狙えて、場合によっては4倍ダメージも狙えるタイプが望ましい。

具体的には、
ひこう、かくとう、ほのお、フェアリーあたりが該当する。
これらに対する虫版フリーズドライがあれば、むしタイプならではの役割が生まれてくるか。

なお、虫版フリーズドライが与えられたとしても他の6つのタイプに半減〜四分の一にされてしまうのは変わらないため、
サブウェポンの充実は必須である。

ちなみに、飛行抜群版の虫フリーズドライ & じめん技のサブウェポン、という組み合わせであれば全てのタイプに対し等倍以上を取ることができる。
虫タイプが苦手とする範囲を補完できるため、
飛行フリドラをもらえると活躍しやすいか。
“鳥に対する虫の逆襲”という意味でも、面白味のある技にはなりそう。

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