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ビタミンB12欠乏症

2026年8月17日 21:07 / 雨崎ハーリィ に保存された版

ビタミンB12欠乏症は、食事からの不足、吸収不良、内因子の欠如などによりビタミンB12が不足し、血液学的・神経学的症状を生じる状態である。[1]

原因と働き

ビタミンB12はDNA、脂肪酸、髄鞘の合成に関わる酵素の補因子である。赤肉、乳製品、卵などから得られ、胃の壁細胞が作る内因子と結合して終末回腸から吸収される。厳格な菜食、胃切除や胃バイパス、回腸疾患、悪性貧血などが欠乏の原因となる。[1]

症状と検査

巨赤芽球性貧血に加え、しびれ、筋力低下、歩行や位置覚の障害、認知・精神症状などが起こり得る。血清B12が200 pg/mL未満は欠乏、200〜300 pg/mLは境界域とされ、境界域ではメチルマロン酸とホモシステインが診断の補助となる。[1]

治療

治療はB12の補充であり、原因に応じて経口または筋肉内投与を選ぶ。食事性の不足では経口補充が用いられ、内因子欠如や胃バイパス後などの吸収障害では筋肉内投与が推奨される。[1]

エビデンス・科学的評価

出典は、病態、原因、症状、検査、原因別の補充経路をまとめた臨床教育用レビューである。早期に治療された場合の予後は良いが、重い神経障害がない人ほど回復しやすい。[1]

安全性・注意点

未治療では重度の神経障害や、貧血による心不全などに至ることがある。葉酸欠乏も大球性貧血を起こすため、血清B12だけで原因を決めず、葉酸、吸収障害、悪性貧血などを評価する必要がある。[1]