原因と働き
ビタミンB12はDNA、脂肪酸、髄鞘の合成に関わる酵素の補因子である。赤肉、乳製品、卵などから得られ、胃の壁細胞が作る内因子と結合して終末回腸から吸収される。厳格な菜食、胃切除や胃バイパス、回腸疾患、悪性貧血などが欠乏の原因となる。[1]
症状と検査
巨赤芽球性貧血に加え、しびれ、筋力低下、歩行や位置覚の障害、認知・精神症状などが起こり得る。血清B12が200 pg/mL未満は欠乏、200〜300 pg/mLは境界域とされ、境界域ではメチルマロン酸とホモシステインが診断の補助となる。[1]
治療
治療はB12の補充であり、原因に応じて経口または筋肉内投与を選ぶ。食事性の不足では経口補充が用いられ、内因子欠如や胃バイパス後などの吸収障害では筋肉内投与が推奨される。[1]