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膝蓋腱炎

2026年8月20日 15:31 / 雨崎ハーリィ に保存された版

膝蓋腱炎は、現在は膝蓋腱障害(patellar tendinopathy)として扱われることが多く、膝蓋腱への反復負荷で膝前面に活動時痛を生じる状態である。[1]

特徴

ジャンパー膝とも呼ばれ、ジャンプやランニングなど膝伸展機構に高い負荷が繰り返しかかる競技で多い。膝蓋骨下端付近の局所圧痛、スクワットやジャンプ時の痛み、強い運動負荷への耐性低下が典型的である。[1]

病態と診断

反復する遠心性の大腿四頭筋負荷により膝蓋腱に微小損傷が蓄積する。慢性例は単純な急性炎症ではなく腱の変性を主体とする。診断は病歴と診察が中心で、必要に応じて超音波やMRIで他疾患との鑑別や腱の状態を確認する。[1]

治療

負荷量の調整と段階的な筋力・腱負荷訓練が治療の中心である。運動療法を継続しながら疼痛を管理し、筋力と動作を回復させる。保存療法で十分な改善が得られない一部の例では手術が検討される。[1]

リハビリテーションの進め方

治療では、痛みを完全に避け続けるのではなく、教育、負荷量の調整、段階的な筋力強化を組み合わせ、競技や活動への復帰に向けて徐々に腱が耐えられる負荷を高めていく。回復には時間がかかる場合があり、運動への恐怖や回避が機能回復を妨げることもある。[1]

関連する身体要因

体重やBMI、脚長差、足部アーチ、大腿四頭筋力、ジャンプ能力など複数の身体的要因が関連して報告されているが、個々の症例で単一の原因を特定できるとは限らない。[1]

エビデンス・科学的評価

膝蓋腱障害では、単に受動的治療や注射に頼るのではなく、負荷管理と段階的なリハビリテーションを中心にした治療が重要とされる。[1]

安全性・注意点

回復には時間を要することがあり、痛みを無視して高負荷運動へ急に戻ると症状が長引く可能性がある。十分な筋力回復と着地動作などの再学習を行ってから段階的に競技復帰することが重要である。[1]