新生児壊死性腸炎(NEC)は、腸壁の組織が壊死する重篤な病態で、主に早産児や重症の新生児に起こる。[1]
仕組み・リスク
原因は完全には分かっていないが、腸への血流低下、腸内細菌、未熟な免疫反応などが関与すると考えられている。早産児で多く、ヒト母乳ではなく人工乳を与えられている児などでリスクが高い。[1]
症状・診断
腹部膨満、血便、下痢、哺乳不良、嘔吐、活気低下、体温や呼吸・心拍・血圧の不安定などが現れる。腹部X線、便潜血、血算、電解質、血液ガスなどで評価する。[1]
治療
経腸栄養を中止し、胃管で減圧し、静脈から水分・栄養と抗菌薬を投与して厳重に観察する。腸管穿孔や腹膜炎がある場合は壊死腸管を切除する手術が必要となる。[1]
合併症
NECでは腸管穿孔、腹膜炎、敗血症、腸管狭窄などが起こり得る。広い範囲の腸管を失った場合には短腸症候群につながり、長期の静脈栄養が必要な場合には肝障害も問題となる。[1]
予後
NECは重篤な疾患であり、資料では死亡に至る乳児も少なくないとされる。早期に発見して経腸栄養の中止、減圧、静脈栄養、抗菌薬、必要時の手術を組み合わせることが転帰改善のために重要となる。[1]
エビデンス・科学的評価
NECは死亡や腸管穿孔、敗血症、短腸症候群などにつながる重篤な新生児疾患であり、早期発見と集中的な治療が重要である。[1]
安全性・注意点
腹部膨満、血便、嘔吐、全身状態の不安定化などは緊急評価が必要である。特に早産・入院中の新生児は高リスクであり、医療チームが継続して監視する。[1]
カテゴリ:小児 / 消化器 / 症状・疾患
タグ:NEC / 新生児 / 腸
知識マップ
関連する項目をタップして、医学知識のつながりをたどれます。
いま見ている項目
新生児壊死性腸炎
新生児壊死性腸炎(NEC)は、腸壁の組織が壊死する重篤な病態で、主に早産児や重症の新生児に起こる。
小児・消化器・症状・疾患
この記事を読む →
周囲の項目を押すと、その項目を中心にマップが切り替わります。