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悪性脊髄圧迫

2026年8月20日 13:10 / 雨崎ハーリィ に保存された版

悪性脊髄圧迫(MSCC)は、がんの脊椎転移や直接浸潤などによって脊髄または馬尾が圧迫される状態で、神経障害を防ぐため迅速な診断と治療が必要ながん救急である。[1]

疑う症状

がんの既往または現在のがんがある人で、進行する背部痛、夜間痛、動作で悪化する痛みに加え、歩行障害、四肢の筋力低下、しびれ・感覚低下、神経根痛、膀胱・直腸機能障害などがある場合はMSCCを疑う。[1]

診断

神経症状や脊髄圧迫を疑う所見がある場合、MRIをできるだけ早く、原則24時間以内に行うことが推奨される。MRIが禁忌の場合にはCTが用いられる。[1]

治療

神経症状を伴うMSCCではデキサメタゾンが初期治療に用いられ、病状に応じて脊髄の除圧・脊椎固定術や緊急放射線治療などが検討される。治療方針は脊椎の安定性、神経症状、がんの状態、全身状態などを踏まえて決定される。[1]

緊急性

悪性脊髄圧迫では、背部痛に続いて筋力低下、感覚障害、歩行障害、膀胱直腸障害などが進行することがある。神経機能を保つため早期診断と治療が重要で、疑われる場合は脊椎MRIによる迅速な評価が中心となる。[1]

エビデンス・科学的評価

NICEガイドラインでは、神経症状を伴うMSCCを緊急に評価し、MRIを24時間以内に実施できる体制と、適応がある場合の迅速な手術または放射線治療を推奨している。[1]

安全性・注意点

がん患者に歩行障害、筋力低下、しびれ、膀胱・直腸障害など脊髄圧迫を示す症状が出た場合は、腫瘍学的緊急事態として直ちに対応する必要がある。[1]