炎症

最終更新:2026年8月20日

炎症は、感染や組織損傷などに対して起こる身体の防御・修復反応である。短期間の急性炎症は防御に役立つ一方、健康な組織で起こったり長期間続いたりすると組織障害や疾患に関与する。[1][2][3]

急性炎症

急性炎症は、感染や組織損傷などに対して速やかに始まる自然免疫の反応である。代表的な徴候は発赤、熱感、腫脹、疼痛、機能低下の5つで、血流増加、血管透過性の変化、炎症性物質の放出などによって生じる。[1][2]

急性炎症ではサイトカイン、ケモカイン、急性期タンパクなどが放出され、好中球マクロファージなどの免疫細胞が炎症部位へ集まる。目的は有害刺激へ対応し、組織の恒常性を回復することである。[2]

慢性炎症

炎症が解消されず数か月から数年続く状態は慢性炎症と呼ばれる。慢性炎症ではマクロファージ、リンパ球、形質細胞などが関与し、炎症性サイトカインや成長因子などを介して組織障害と修復が並行し、線維化を伴うことがある。[1][3]

原因と関連疾患

炎症は細菌ウイルス・真菌などの病原体、外傷、放射線、化学物質、環境曝露など多様な刺激で誘発される。慢性的な炎症は心血管疾患、糖尿病、自己免疫疾患、慢性呼吸器疾患、一部のがんなど多くの疾患と関連する。[1][2][3]

検査

炎症の評価にはC反応性タンパク(CRP)、赤血球沈降速度(ESR)、プロカルシトニンなどが用いられることがある。これらは炎症の存在や経過をみる助けになるが、特にESRやCRPは特定の病気だけを示す検査ではない。[2][3]

エビデンス・科学的評価

急性炎症は感染や損傷に対する防御反応である一方、炎症が長く持続すると組織障害や線維化につながり、多くの慢性疾患の病態に関与し得る。[1][2][3]

安全性・注意点

「炎症」という言葉だけでは原因疾患を特定できず、CRPやESRなどの炎症マーカーも単独では特異的診断にならない。症状、病歴、他の検査所見と組み合わせて評価する必要がある。[2][3]

参考文献・参考情報

  1. NIEHS: Inflammation ↩本文
  2. NCBI Bookshelf: Acute Inflammatory Response ↩本文
  3. NCBI Bookshelf: Chronic Inflammation ↩本文

カテゴリ:人体・生理

タグ:CRP / 免疫 / 炎症

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