急性炎症
急性炎症は、感染や組織損傷などに対して速やかに始まる自然免疫の反応である。代表的な徴候は発赤、熱感、腫脹、疼痛、機能低下の5つで、血流増加、血管透過性の変化、炎症性物質の放出などによって生じる。[1][2]
急性炎症ではサイトカイン、ケモカイン、急性期タンパクなどが放出され、好中球やマクロファージなどの免疫細胞が炎症部位へ集まる。目的は有害刺激へ対応し、組織の恒常性を回復することである。[2]
慢性炎症
炎症が解消されず数か月から数年続く状態は慢性炎症と呼ばれる。慢性炎症ではマクロファージ、リンパ球、形質細胞などが関与し、炎症性サイトカインや成長因子などを介して組織障害と修復が並行し、線維化を伴うことがある。[1][3]
原因と関連疾患
炎症は細菌・ウイルス・真菌などの病原体、外傷、放射線、化学物質、環境曝露など多様な刺激で誘発される。慢性的な炎症は心血管疾患、糖尿病、自己免疫疾患、慢性呼吸器疾患、一部のがんなど多くの疾患と関連する。[1][2][3]
検査
炎症の評価にはC反応性タンパク(CRP)、赤血球沈降速度(ESR)、プロカルシトニンなどが用いられることがある。これらは炎症の存在や経過をみる助けになるが、特にESRやCRPは特定の病気だけを示す検査ではない。[2][3]