橋本病は、免疫系が甲状腺を攻撃する自己免疫疾患であり、甲状腺が傷害されることで主に甲状腺機能低下症を起こす。[1]
仕組み
甲状腺に対する抗体と多数の白血球が甲状腺に集まり、組織を傷害する。進行すると甲状腺ホルモンを十分に作れなくなる。[1]
症状
初期には無症状のことがある。進行すると疲労、体重増加、寒がり、関節・筋肉痛、便秘、皮膚乾燥、毛髪の菲薄化、月経異常、徐脈など甲状腺機能低下症の症状がみられる。甲状腺腫を生じることもある。[1]
検査
診断では病歴と診察に加え、TSH、T4・T3、甲状腺ペルオキシダーゼ抗体などの血液検査が用いられる。必要に応じて甲状腺超音波検査が行われる。[1]
治療
甲状腺機能低下症がなければ経過観察となる場合がある。甲状腺機能低下症がある場合は、甲状腺ホルモンを補うレボチロキシンが推奨され、血液検査を行いながら用量を調整する。[1]
関連項目
甲状腺機能低下症、
バセドウ病、
甲状腺を参照。
エビデンス・科学的評価
参考文献では、自己抗体による甲状腺障害、TSH・甲状腺ホルモン・TPO抗体による評価、レボチロキシンによる補充療法が示されている。[1]
安全性・注意点
未治療の甲状腺機能低下症は高コレステロール、心疾患・心不全、高血圧などにつながることがあり、まれに粘液水腫による生命危機を起こす。甲状腺ホルモン薬の過量も心房細動や骨粗鬆症の危険がある。[1]