バセドウ病は、自己免疫反応によって甲状腺が過剰に刺激され、甲状腺機能亢進症を起こす病気である。[1]
仕組み
免疫系が甲状腺刺激免疫グロブリン(TSI)という抗体を作り、これが甲状腺を刺激して必要以上の甲状腺ホルモンを作らせる。[1]
症状
体重減少、頻脈や不整脈、神経過敏、いら立ち、不眠、疲労、手の震え、筋力低下、発汗、暑さに弱くなる、排便回数の増加、甲状腺腫などがみられる。眼球突出、眼の刺激感、複視などの眼症状を伴うこともある。[1]
検査
診断には病歴と診察に加え、甲状腺ホルモンやTSIなどの血液検査、放射性ヨウ素摂取率検査、甲状腺シンチグラフィー、ドプラ超音波などが用いられる。[1]
治療
甲状腺機能亢進症の治療には、抗甲状腺薬、放射性ヨウ素治療、甲状腺手術などがある。β遮断薬は動悸や震えなどの症状を抑える目的で用いられる。[1]
関連項目
甲状腺機能亢進症、
橋本病、
免疫を参照。
エビデンス・科学的評価
参考文献では、バセドウ病の自己抗体による甲状腺刺激という機序と、血液検査・画像検査による診断、薬物・放射性ヨウ素・手術という標準的治療選択肢が示されている。[1]
安全性・注意点
未治療では不整脈、血栓、脳卒中、心不全、骨量低下などの合併症が起こり得る。抗甲状腺薬では白血球減少やまれな肝障害があり、発熱、持続するのどの痛み、黄疸などは速やかな医療相談が必要とされる。[1]